ワールドクラスのDFには裏抜けより股抜き!? 武藤嘉紀がイメージするライバル国攻略法

2018年06月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

強い相手に裏抜けから一発で決められるチャンスはほとんど来ない

練習後に笑顔を見せた武藤。ライバル国のDF攻略法もイメージできているようだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部

 日本代表は3日、合宿地のオーストリア・ゼーフェルトで初日の練習を終えたが、この日の練習前にはガーナ戦に関するミーティングも開かれたという。練習後の取材で、武藤嘉紀がこの件に関して答えるとともに、自身のガーナ戦での反省や本大会で相対する屈強なDFたちへの対策を話してくれた。

 武藤はまず、練習前のミーティングに関して、「良かったところ、悪かったところをしっかり突き詰められたので、あとはピッチでそこをすり合わせていくだけかなと思います」と話し、ポジティブな話し合いができたことを強調。さらに、ガーナ戦を振り返って、「後半に2失点目をして相手が下がってしまった。失点がなかったらたぶん、どんどんスペースが空いていたと思いますけど、相手が点を取りに来ないで、前に何人か残してあとは全員引くみたいな形だったので」と攻撃陣としては難しい状況となってしまったことを悔やんだ。
 
 ただし、そうした困難な状況があったにせよ、「クロスなどが、大きな相手、身体能力のある相手に対して、ファーサイドに入ったり、高いボールになると、難しくなってしまう。相手の前に入る動きだったり、ニアへのクロスというのをもっと供給していければいいのかなと思います」と語り、攻撃にはさらなる工夫の余地があるとした。

 しかし、グループステージで対戦する各国のDFは屈強な体躯を持つ強者揃い。武藤は、コロンビアのダビンソン・サンチェス(トッテナム)やサリフ・サネ(ハノーファー→シャルケ)といったワールドクラスのDFたちをどう攻略していくつもりなのか。
「間違いなく強い相手に、裏抜けから一発で決められるというチャンスはほとんど来ない。もちろんそういう狙いも必要ですけど、でもやっぱり強ければ強いほど、そういうシチュエーションというのは少なくなってくるので、それこそ"こぼれ球"だったり、クロスだったり、相手より一瞬早く触ったり、あとは股の間とか。そういうのが生きてくるんじゃないかなと思います」
 
 とりわけ、大型DFに対して武藤が重視するのは、相手のリーチの長さを逆手に取った"股抜き"だ。
「やっぱり股ですよね。セネガル代表のハノーファーのセンターバック(S・サネ)も簡単に足を出してくるし、やっぱりキックフェイントだったり、股抜きは非常に生きてくる。フィジカルでそこを突破するというより、シュートテクニック。打つ振りして股下を狙うとか、少しタイミングを外して打つとか、そういうことが必要になってくると思う」

 ライバル国の攻略法をそうイメージする武藤。今季マインツで身に付けた決定力の高さを、この大舞台でこそ発揮したい。

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