初日からガーナ戦で噴出した課題の解消に努める動きも!! キャプテン長谷部も「時間は限られている」

2018年06月04日 飯間 健

ミニゲームではサイドチェンジを多用

本格的な練習がスタートした3日。ガーナ戦で生まれた課題の解消に努める動きも見られた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部

 日本代表は6月2日に事前キャンプ地のオーストリア・ゼーフェルトに入り、3日から本格的な練習が開始された。前日2日に急きょ行ったコンディショニングトレーニングは雷雨に見舞われたが、この日は快晴。ミュンヘンとウイーンの日本人学校の子どもたち200人を招いて1時間30分の汗を流した。


 体幹やランニングをこなした後は4対2のパス回し。戦術練習では日本での合宿時と同様に3-4-2-1システムを採用した。親善試合のガーナ戦(5月30日/日産)で槙野智章が務めた左センターバックには昌子源を起用。また右太もも打撲で別メニュー調整だったMF乾貴士が西野ジャパン合流後、初めてフル参加した。フィールドの3分の1を使用したミニゲームでフリーマン役となり「早くボールを蹴りたかった。何の違和感もなくできました」と笑みを浮かべた。

 ゼーフェルトはアルプス山麓の雄大な山々に囲まれた高原リゾート地。気温は20℃前後で湿度も低いため、日中は過ごしやすい。選手宿舎には卓球台もあれば、ビリヤード台もあるという。主将のMF長谷部誠は「最高ですね。移動、食事、ピッチ状態。全て最高の環境を整えてくれた。Jリーグ組は連戦をやっていたし、それぞれコンディションはバラバラだけど、しっかりとした準備をしないといけない」と気持ちを高めた。まずは8日の親善試合スイス戦(ルガーノ)で、ガーナ戦からの修正を見せなければいけない。

 3日のミニゲームではサイドチェンジを意識していているようだった。例えば左サイドでショートパスをつないで相手陣形を同サイドに寄せ、そこから空いた右サイドのスペースにロングボールを送る。逆もしかりだ。新システム初採用となったガーナ戦では近い者同士のパス交換が多用されたが、局面を変えるサイドチェンジはほぼなかった。攻撃での手詰まり感を露呈したなか、フィールドを大きく使うことは打開策の一つになるだろう。
 
 練習前に行なわれたミーティングでは守備の仕方について選手間で活発な意見交換もされたという。前線からのプレッシングなどガーナ戦で出た課題解決策を講じたようだ。

「3バックをするにしろ、4バックをするにしろ時間は限られている。ミーティングやピッチでコミュニケーションを取ることが大事」と長谷部。本番は19日の1次リーグ初戦コロンビア戦(サランスク)とはいえ、1日たりとも無駄にできる時間はない。4日には西野体制では初となる午前午後の2部練習が行なわれる。

取材・文●飯間 健

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