「お粗末な3バック」「持病が再発した」米メディアが西野ジャパンの現状を辛辣分析!

2018年06月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ビッグネームたちは脅威となり得ず」

オーストリアでの事前合宿をスタートさせた日本代表。ここからコロンビア戦までにどれだけ連携を深められるか。西野監督の手腕に注目だ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 ロシア・ワールドカップ開幕まで2週間を切った。出場32か国は続々と事前キャンプをスタートさせ、それぞれのアプローチでテストマッチを精力的にこなしている。日本代表も6月2日にオーストリア・インスブルック近郊のゼーフェルトに到着。いよいよ本番に向けた戦術トレーニングを本格化させている。
 
 米スポーツ専門チャンネル『ESPN』が特集したのは、アジア代表5か国の現状分析だ。今大会には日本のほか、韓国、サウジアラビア、イラン、オーストラリアがエントリー。そのなかで日本については5月30日に行なわれたガーナ戦をピックアップし、短くも深みのある分析を展開した。西野朗政権の初陣となった一戦を手厳しく評したのだ。
 
「アキラ・ニシノにとっての第1戦は見所の乏しい敗戦に終わった。横浜でガーナ相手に0-2の黒星を喫し、試合後のファンの反応(ブーイング)もその不甲斐なさを如実に物語っていた。指揮官はこの試合で3バックを採用。Jリーグでは決して馴染みのない形ではないが、日本代表ではここ最近でほとんど試されてこなかった。連携はお粗末と言って差し支えないレベルで、後半になってより親しみのある4バックにあっさり戻している。自然の流れであり、驚きではなかった」

 
 攻撃面についても収穫は乏しかったと論じる。
 
「新たなトライは前線でもなされた。ケイスケ・ホンダ(本田圭佑)、シンジ・カガワ(香川真司)、シンジ・オカザキ(岡崎慎司)らビッグネームたちは久々に揃って出場機会を得たものの、さしたる脅威とはなり得ないまま。そして日本は以前の"持病"を再発させるのだ。次から次へとパスを繋いだところで、まるで局面は前に進まず、チャンスを掴めない。ゴールという最終目標を達成できない。お決まりのパターンである」
 
 サウジや韓国に対しては、テストマッチで結果が出ていなくとも好意的なインプレッションを示した同メディアだが……。日本には現時点で辛辣な評価を下している。「まずは4戦連続で勝ち星がない状況を変えなければいけない」との一文で締めくくった。
 
 日本は6月8日にスイスと、同14日にはパラグアイと親善試合を戦い、19日のグループリーグ初戦(コロンビア戦)に照準を合わせていく。
 
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