W杯 日本 対 ギリシャ|週刊サッカーダイジェストの寸評・採点

2014年06月20日 週刊サッカーダイジェスト編集部

ミドルを放つそぶりも、強引な仕掛けもなかった本田は、怖さもなかった。

10人のギリシャを崩しきれず、痛恨のスコアレスドローに終わった日本代表。工夫のない終盤の攻めに、週刊サッカーダイジェスト代表番の評価も辛口に。 (C)SOCCER DIGEST

日本 0-0 ギリシャ
 
【日本代表】
[GK]
1 川島永嗣  
前半にカウンターから強烈なシュートを浴びるも、素早く反応。長友と言い争う場面も見られたが、怒声で守備陣をしっかり引き締めた。
 
[DF]
2 内田篤人  
身体を張ってカウンターの芽を摘んだが、センタリングの精度が低い。同じ球種のクロスを繰り返す姿は、再生映像でも流れていたかのよう。
 
5 長友佑都  
「跳ね返えしてください」と言わんばかりのクロスを上げ続け、崩しの局面で創造性を欠く。コンビネーションもワンパターンだった。
 
15 今野泰幸 5.5 
前半は積極的に上がって左サイドの攻撃を活性化。ただ、後半は遠藤にボールを預けて傍観するばかりで、前半の良さが消えてしまった。
 
22 吉田麻也 5.5 
最終ラインを上手くコントロールしていたが、数的優位になってからもビルドアップは単調なまま。いつもの鋭い縦パスは数えるほど。
 
[MF]
16 山口螢  
数的優位後も、同じような振る舞いで攻撃への貢献度が低かった。勝たなければならない試合で、リスク管理ばかりに目が行ったか。
 
17 長谷部誠 5.5 
自陣エリア前でボールを奪われるという、小学生レベルでも怒られる稚拙なミスを犯す。しかし、相手を退場に追い込んだ場面は評価。
 
[FW]
4 本田圭佑  
見せ場はFKくらい。引いた相手に対し、ミドルシュートを放つそぶりもなければ、強引に仕掛けるわけでもなく、怖さは皆無だった。
 
9 岡崎慎司 4.5 
左MFではスペースを作る動きが効いていたが、自身は好機に絡めず。CFにスライドした終盤も、ただボールを懸命に追うばかり。
 
13 大久保嘉人  
積極果敢にゴールを狙う姿勢は際立ったが、いかんせん連係不足が否めず。「感覚を掴んだ」というミドルシュートも、この日は不発に。
 
18 大迫勇也 4.5 
20分に惜しいシュートを放つも、以降は存在感なし。ポストプレーは冴えず、第1戦の反省をまだ整理できていないようなプレーぶり。
 
[交代出場]
7 遠藤保仁  
のらりくらりとパスを散らすばかりで、急所を突くわけでもなく、マイペースの悪い面を露呈。FKだけが唯一、会場を盛り上げた。
 
10 香川真司  
68分の内田への絶妙なパスは光ったが、展開をがらりと変えるほどの起爆剤にはならず。長友との連係もどこか一本調子のままだった。
 
[監督]
アルベルト・ザッケローニ  
高さで劣るなか、第1戦同様、終盤にパワープレーに出るなど混乱ぶり。「日本のスタイルを貫く」の発言に逆行する、迷える采配だった。

【写真で振り返る】日本 対 ギリシャ 
 
【ギリシャ代表】
[GK]
1 カルネジス 6.5 
[DF]
4 マノラス  
15 トロシディス 5.5 
19 パパスタソプーロス 7 MOM 
20 ホレバス  
[MF]
2 マニアティス  
8 コネ  
21 カツラニス  
[FW]
7 サマラス  
9 ミトログル  
18 フェトファツィディス  
[交代出場]
17 ゲカス 5.5 
10 カラグーニス  
14 サルピンギディス 5.5 
[監督]
フェルナンド・サントス  
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