【U-19代表】安藤らの常連組と平川など新戦力が融合中!U-20W杯予選に向けて視界良好!

2018年06月01日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

充実の5日間を過ごしたU-19日本代表。指揮官が高評価を与えたのは…

今回の合宿から果たして何名がロシアの地に向かうのだろうか。(C) SOCCER DIGEST

 ロシア・ワールドカップに挑む日本代表メンバーが発表された翌日の6月1日、来年のU-20ワールドカップを目指すU-19日本代表が大阪での合宿を打ち上げた。
 
 5月28日から行なわれていた今活動には32名が参加。チーム最年長となる99年生まれの選手のみで構成されていた昨年のチームとは異なり、今回集まった選手の顔ぶれはバラエティに富んでいる。
 
 一部の選手はチーム事情で招集できなかったが、一世代上のU-21代表に招集された経歴を持つ大迫敬介(広島)と伊藤洋輝(磐田)、U-19代表の常連組である安藤瑞季(C大阪)や阿部海大(岡山)などが参戦。ここに大学生や今年に入ってU-19代表へ招集されている昨年のU-17W杯組・福岡慎平や上月壮一郎(ともに京都)、同じくU-17W杯組でこのチームでは未招集だった中村敬斗、谷晃生(ともにG大阪)、平川怜(FC東京)らが合宿に参加した。
 
 10月にU-20W杯の最終予選を兼ねたU-19アジア選手権に挑むU-19日本代表だが、国内で長期の合宿を張るのは今回が最後となる。そのため、影山雅永監督は様々な選手を招集し、手元に置いてチェックした。

 実際にプレーを見た指揮官は好印象を抱いたようで、「去年は99年生まれ組だけで9月に30人ぐらいの人数で合宿をやったけど、今回は下の世代からクオリティの高い選手が来ている。去年、1年間はずっと同じことを言い続け、ハードに戦うことを求めてきた。なので、(常連組は)相手を上回るためにやってきた積み上げがあるので、それが新しい選手にも伝播して欲しいなと思っていた。(そういう意味で)今回の合宿は本当に刺激的だったと思う」と語った。
 
 とりわけ、指揮官の目に留まったのは、大学生の横山塁(東洋大)。「彼はFC東京でトップ昇格を掴めなかった。なので、このチームに何とかして残りたい気持ちを感じる」という。
 
 チームとしても30日に行なわれた合宿中唯一の対外試合、U-19大学選抜との2試合に、それぞれ3-1、2-0で快勝。昨年までは戦う姿勢を選手に叩き込む機会が多かったが、今合宿では戦術面の構築に着手した状況で選手たちが結果を出し、指揮官も充実した表情を見せた。
 
 大阪合宿を終えた選手たちは一度解散。6月17日からは選ばれた23名の精鋭たちが、A代表が挑むロシア・ワールドカップに帯同する。世界最高峰の舞台に挑む戦士たちの姿勢を学ぶ絶好の機会となるだけに、彼らにとって新たな刺激になるのは間違いない。合宿で得た手応えとロシアでの経験を携え、来年のU-20W杯出場に向けて準備を進めていく。

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)

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