西野ジャパンの生命線となる攻撃の形は?「それがないと難しいと感じている」

2018年05月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

ガーナ戦ではサイド攻撃が目立ったが……

本大会ではいったいどのような攻撃の形を提示できるだろうか。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 ロシア・ワールドカップに向けた日本代表メンバーが5月31日、西野朗監督によって発表された。メンバー発表後の質疑応答の中で、指揮官は日本代表が目指すべき攻撃の方向性について言及している。

 23人のメンバーが発表され、報道陣から昨夜のガーナ戦の攻撃についての質問が飛ぶ。無得点に終わったガーナ戦ではあったが、何度かサイドから切り崩す場面が見られ、いくつかの得点機も生まれた。こうしたサイドアタックに対して西野監督はいかなる見解を持っているのかと問われると、指揮官は次のように語った。
「昨日(ガーナ戦)のシステムであれば、サイドは長友、原口、(酒井)高徳という、ある程度ワイドに取っている選手たちでした。そういうなかで、センターで大島がボールをよく動かしていましたが、センターで動かすことができれば、間違いなくサイドからの攻撃が増える」

 西野監督はこう語り、中央でゲームを動かすボランチの大島が主導権を握ることで、サイド攻撃が増えるとの見通しを明かした。さらには、「香川や柴崎が入ったなかで、センターでボールを保持する時間ができれば、サイドからの攻撃も増えてくる」とも述べ、より前方に位置する選手が中央でタメを作ることでサイド攻撃を促せる考えも語っている。
 
 一方で、サイドアタックに依存する危険性も指摘。「ただ、それ(サイド攻撃)だけでは、単調になる。(ガーナ戦)終盤にはセンターからの崩しが増えたので、それも求めたい」と、サイドと中央からバランスよく攻めることを理想としたうえで、「グラウンダーでスピーディーな攻めができないと、日本のスタイルからすると難しいと感じているので、そこは突き詰めていきたい。感覚的に共有できる部分はたくさんあると思う」と語り、足もとでの素早い連係や走力を活かしたスピーディーなオープン攻撃こそが日本の生命線になるとした。

「オプションを増やしていきたい」とも語った西野監督。ガーナ戦では無得点に終わった攻撃だが、本大会までにどこまで改善できるだろうか。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事