「中途半端な3バック」「慢性的な弱点が出た」惨敗のガーナ戦を韓国メディアも辛辣批評

2018年05月31日 ピッチコミュニケーションズ

監督交代のタイミングに触れ、「巻き返しに失敗した」とも

無得点に終わった日本代表。アタッキングサードでのアイデア不足は明らかだ。(C)SOCCER DIGEST

 5月30日にホームで行われたガーナとの親善試合に0-2で敗れた日本。この結果は、韓国でも報じられている。
 
 「"監督を代えたのに"日本、ワールドカップ壮行試合でガーナに0-2敗戦」(『NEWSIS』)
 「日本の苦い壮行試合…国内最後の親善試合でガーナに完敗」(『ノーカットニュース』)
 「ガーナに完敗した日本、怒りの世論"苦難の発足式"」(『スポーツ京郷』)
 
 といった具合だ。この日の試合は、西野朗監督体制として初の実戦であり、ロシア・ワールドカップ前に国内で行なわれる最後の壮行試合という意味合いも持っていた。そんな一戦に敗れただけに、ロシア・ワールドカップにも不安が残ると報じるメディアが多い。
 
『スポーツ韓国』は、「ショックに陥った日本サッカー、壮行試合で"ヤジ"まで」と題した記事で、日本がワールドカップ直前のタイミングで監督を交代したことに触れながら、「破格の選択をしたが、巻き返しに失敗した。ワールドカップに対する悲観論がさらに強まった」と報道。「期待以下の接戦」を見せたことでサポーターからブーイングも起こったと紹介しながら、「異例的としかいえない反応だ」と綴った。
 
 日本と韓国の組分けを比較しながら論じるメディアもあった。「ホームで"大屈辱"、韓国よりロシア・ワールドカップの組分けは楽だからどうした」とヘッドラインを置いたのは『SPORTSQ』だ。
 
「日本がガーナに凄惨な敗北を喫した」と切り出した記事では、ワールドカップで日本がコロンビア、セネガル、ポーランドと同じH組に、韓国がスウェーデン、メキシコ、ドイツと同じF組に属したことについて、「(日本は)ライバルの韓国よりも組分けは楽なほう」としたうえで、「組分けが楽だからといって笑える状態ではない」と報じた。

 さらに、ワールドカップ出場を逃したガーナに敗れたことで「展望が暗くなった」としながら、「降りしきる雨の中でスタジアムを埋めた"ウルトラ・ニッポン"の表情は硬かった」と、サポーターも落胆していると伝えた。

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