［キリンチャレンジカップ2018］日本 ０-２ ガーナ／５月30日／日産スタジアム
 
　西野朗監督の初陣となったガーナ戦は、ホームで０-２の黒星を喫した。日本は９分、ペナルティエリア付近のFKを直接叩き込まれ、先制ゴールを許してしまう。さらに１点ビハインドで迎えた51分、相手FWをGKの川島永嗣がペナルティエリア内で倒してPKを献上し、追加点を決められた。
 
　どちらも崩されたわけではない、セットプレーでの失点。とはいえ、３バックの新システムを採用し、ボランチの山口蛍には少なからず戸惑いがあったようだ。
 
「３枚にして前から行くのか、引いてブロックを作って守るのか、使い分けが上手く出来れば良かった。後ろに余っていたので、中盤も前線も含めて全体的にコミュニケーションを取らなくてはいけなかった」

　たしかに、３-４-２-１と言うよりかは、両ウイングバックが最終ラインに吸収された５-４-１の並びになる時間帯も長かった。やはり、３年間のハリルホジッチ体制下で主要だった４-３-３とは違って慣れていない。山口は苦しい胸の内を明かす。
 
「３枚でやったことはないので、自分も含めて良いパフォーマンスを出せなかった。攻撃にしても守備にしても、どう上手くチームとしてやっていくのか。時間はないと思うけど、ある時間のなかでもう少し詰めていかなければいけない」
 
　ロシア・ワールドカップの初戦は６月19日のコロンビア戦。時間がないのは明らかで、「反省して次に切り替えて、コンディションを上げていかなくてはいけない」（山口）。６月８日にスイス、12日にパラグアイとのテストマッチを控えるが、組織としての完成度が高まっているか注目したい。