「まるで進歩なし!」「政権交代も苦難は続く」米メディアが西野ジャパンを辛辣批評!

2018年05月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

アジア・サッカーに精通する記者が一刀両断!

日本の攻撃は停滞を余儀なくされた。ブレ球ショットで観衆を沸かせた本田(4番)だが、周囲との連携はいまひとつ。(C)SOCCER DIGEST

 アジア通のジャーナリストが、新たなスタートを切った日本代表を辛辣批評だ。
 
 米スポーツ専門チャンネル『Fox Sports Asia』の名物記者であるガブリエル・タン氏が、水曜日に大雨の中で行なわれた日本vsガーナ戦をレポート。日本は開始8分に直接FKをトーマス・パーテイに決められると、51分にはPKを献上して2点のリードを許してしまう。90分を通して攻撃面の見せ場は数える程度で、若手主体で臨んだブラックスターズ(ガーナ代表の愛称)の後塵を拝したのだ。タン記者は「サムライブルーの苦難は続く。ニシノ政権が黒星発進」との見出しを付けて、0-2の完敗を喫した西野ジャパンを一刀両断している。
 
「ロシア・ワールドカップに向けた日本のお粗末な準備は、いまだ終わることを知らない。アキラ・ニシノ(西野朗)に指揮権が移っても内容にまるで進歩は見られず、ホームゲームでガーナにいいようにやられたのだ。前任のヴァイッド・ハリルホジッチを4月に更迭し、新政権発足で悪しき流れを断つかと思われたが、サムライブルーの苦しみは続いている。この9試合で彼らは2勝しか挙げていないのだ。しかもその相手は(E-1東アジア選手権で戦った)北朝鮮と中国である」

 
 タン記者は新チームが3-4-3(3-4-2-1)システムを採用し、長谷部誠をスイーパーに、原口元気を右ウイングバックに先発起用した点を注視。「ニシノ監督が見出したコンバートだが、機能していたとは言い難い」と評し、先制FKを決められた場面については「見えていなかったのだとしても、もう少しキーパーのエイジ・カワシマ(川島永嗣)が上手く対処できたはずだ」と断じた。そして、こう続ける。
 
「日本はお得意のポゼッションで優位性を保っていたものの、前線での創造性に欠け、まるでチャンスを生み出せなかった。ニシノ監督は後半のスタートからブンデスリーガで活躍するトリオ、シンジ・カガワ(香川真司)、ゴウトク・サカイ(酒井高徳)、ヨシノリ・ムトウ(武藤嘉紀)を投入したが、なにひとつ驚きは提供できなかった」
 

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