ハリル体制から一転、連日の公開練習に選手の反応は? 吉田は「非常にやりずらいですね(笑)」

2018年05月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「秋津周辺の方々はラッキーでしたね(笑)」と周囲の笑いを誘いつつ…

吉田は「話して共通理解を持つのは大事なこと」とコミュニケーションの重要性も説いた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 5月29日、日本代表が翌日のガーナ戦に向けた前日練習を行なった。トレーニング後に吉田麻也が報道陣の取材に応じ、W杯メンバー発表前最後となるテストマッチへの意気込みを口にした。
 
「初めてなので、やり方を試合のなかでチャレンジしなければいけない。この試合の後にメンバーが決まるので全員が出し切らなければいけないし、そのうえでワールドカップへの準備も進めなければいけない」
 
 新体制で初めての公式戦ともあって、やることは山積みだ。新たに合宿でトライした3-4-2-1が採用されれば、まさにぶっつけ本番。実戦を通して「動きの連動性やマークの受け渡し、ポジショニング」を確認しなければならない。そのうえで、ワールドカップに向けた機運を高めるべく、内容と結果が求められる。ハードルの高いミッションだ。
 
 とはいえ、吉田に気負いはないようだ。報道陣から、公開練習が続いた今合宿について尋ねられると、「非常にやり辛いですね(笑)」と茶目っ気たっぷりに答える余裕を見せた。続けて、「でも、土日だったし、子どもたちが日本代表のサッカーを見る機会は多いわけではないので。秋津周辺の方々はラッキーでしたね(笑)」と話して周囲の笑いを誘ってもいる。

 監督交代によって変わったのは、練習の公開・非公開だけではない。吉田はチーム作りのやり方についても変化したポイントを明かした。
 
「大きく変わったのはやっぱり、一方的にやり方を聞いてそれにトライするのではなく、双方の意見を取り入れつつ、ディスカッションしながら作り上げていくところかなと思います」
 
 ハリルホジッチ前体制では、選手同士によるミーティングを制限されていたが、西野監督の元ではコミュニケーションが推奨されている。監督自身も選手の意見に耳を貸し、ともにチームを作り上げていこうとする構えだ。そうした現体制の姿勢を、吉田も「時間がないから話していかなければならないところもありますが、話して共通理解を持つのは大事なこと」と好意的に受け止めている。
 
 ワールドカップまで時間はなく、チームの骨格も不透明な現状は喜ばしいものではないだろう。しかし、日本代表の雰囲気は、今まで以上に前向きなようだ。
 
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