「ユウトはいただきだ!」長友佑都の完全移籍が成立か。保有元インテルになにがあった!?

2018年05月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

買い取り額は当初の300万ユーロで決着へ

日本代表合宿でも調子の良さを窺わせ、充実の一途を辿る長友。はたして完全移籍成立の朗報はいつ届くのか。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 日本代表でも元気溌剌だ。冬の加入ながら瞬く間にガラタサライの主軸となり、3シーズンぶり21回目のリーグ制覇に貢献した長友佑都が、その勢いを代表合宿にも持ち込んでいる。西野朗監督が新たに3-4-2-1システムを模索するなか、当然のごとく左ウイングバックのスタメン候補筆頭に躍り出た。コンディションの良さを窺わせているのだ。
 
 そんな長友の元に朗報が届くのも時間の問題だろうか。トルコ・メディアが一斉に報じたのは、長友のインテルからの完全移籍が成立目前というニュースである。
 
 クラブも選手本人も切望するなか、買い取り額の吊り上げやインテルのチャンピオンズ・リーグ出場の有無などがハードルとなり、完全移籍はいまだ決定に至っていない。ところが5月27日、事態は動く。イタリアの全国スポーツ紙『Gazzetta Dello Sport』紙がその記事内でインテルのスタンスを明確に示し、トルコ・メディアが呼応したのだ。

 
 同紙によると、インテルは当初の取り決め通り、ガラタサライに長友を300万ユーロ(約4億円)で売却することに同意したという。どちらかと言えば、「同意せざるを得なかった」と表現するのが適当か。そこに大きく影響しているのが、UEFA(欧州サッカー連盟)によるファイナンシャル・フェアプレーの制約だ。
 
 これまでの収支不均衡を是正するため、インテルは6月30日までに4000万ユーロ(約52億円)の自己資金を捻出しなければならなくなった。バレンシアに貸し出しているジェフリー・コンドグビアを2500万ユーロ(約32億5000万円)で買い取らせ、今後は複数の若手選手を売り捌いていく予定だという。その計画のなかに、長友の300万ユーロも組み込まれているのだ。買い取り額は一時600万ユーロ(約8億円)にまで跳ね上がり、ガラタサライのムスタファ・ゼンギス会長を大いに怒らせたが、インテルも背に腹は代えられず、先方の希望額に応じたのである。
 
 イスタンブール発のトルコ全国紙『Milliyet』は「ガラタサライのサポーターにとってなによりのグッドニュースが到着した。インテルがついに交渉に応じたのである。これでユウトはいただきだ!」と報じている。
 
 はたしてこのまますんなりと事は運ぶのか。移籍市場の一寸先は闇。長友自身も気が気ではないだろう。
 
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