新戦術の要は長谷部誠?日本の主将が3バック導入に「個人的には3枚でやっても…」と意欲的

2018年05月25日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

長谷部が語る新戦術のポイントは?

25日にチームに合流したばかりだが、長谷部は積極的に声を掛けていきなりキャプテンシーを発揮。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 5月25日、長谷部誠(フランクフルト)が日本代表に合流した。
 
 3月のベルギー遠征は1分け1敗。その結果を受け、4月にハリルホジッチ前監督が電撃解任された。この2か月の間に様々なことが起こった代表チームだが、日本のキャプテンは西野朗監督の下で再スタートを切る決意を表明した。

「日本代表の監督が変わったということでキャプテンを任されていたひとりとしては責任を感じる部分は強いので、それをしっかりとピッチで現し、それを結果で示していかないといけない」

 長谷部はロシア・ワールドカップに向け、リーダーとしてチームを牽引する覚悟を見せた。
 
 早速、合流初日に長谷部は、西野監督とシステムや戦術について意見を交換したようだ。指揮官と主将の青空ミーティング――。注目の会談では3バックについて言葉を交わしたという。
 
「(フランクフルトの)チームのやり方とかサッカーの戦術の話をして、その流れからこの代表チームで監督がどういう風に考えているのかという部分(を話した)」
 実際にどのようなシステムでワールドカップに臨むかは分からない。ただ、西野監督も3バック導入については「考えています」と話し、その中心にクラブでリベロを務める長谷部が入る可能性は十分にあるだろう。
 
 本人も指揮官の意向を理解しており、「個人的には3枚でやっても、4枚でもやっても対応できると思う。あとは試合のなかでメンバーを変えずに(自分が)後ろにもはいれるようになれば、いろんなオプションが増えると思う」と新システムの導入に意欲を示す。

 ただ、大前提として忘れてはならないのは、クラブと代表でやり方が異なる点。「気を付けないといけないことは、3バックといってもやり方が違うと思うので、チームでやっているやり方と代表で考えているやり方が一緒かと言われると違う部分もある」と本人が言うように、代表がどのようなスタイルの3バックを取り入れるかによって、長谷部に求められる役割も変わってくる。
 
 だからこそ、長谷部が強調したのはコミュニケーションだ。「1日1日大切だと思うので、このようにコミュニケーションを取ってもらえるのはありがたいというか、僕らには必要なこと。それは自分からも監督だけではなく、選手や新コーチ陣も含めて、そういう方たちともいろんなコミュニケーションを取っていきたい」という日本のキャプテンは、選択肢のひとつになりそうな新システムをスムーズに取り入れるべく、"言葉"を重視して今合宿に挑む。

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)

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