イニエスタは何人目のW杯優勝経験者!? これまで日本サッカーに降臨した「世界チャンピオン」たち

2018年05月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

2人のチャンピオンを擁することになった神戸

代表でもクラブでも、全てのタイトルを勝ち取ったイニエスタ。最も輝かしい実績を誇るスーパースターが、間もなくJのピッチに立つ。 (C) Getty Images

 サッカー界のスーパースターのひとりであるアンドレス・イニエスタがヴィッセル神戸行きを決めたことは、Jリーグの歴史においても一大トピックとなった。
 
 バルセロナで全てのタイトルを勝ち取り、スペイン代表でもワールドカップ、EUROの優勝の原動力となったイニエスタ。これまで到来したスターのなかでも、その実績はトップである。
 
 では、これまでJリーグでプレーした助っ人外国人で、「世界チャンピオン」の肩書を持つ選手、あるいは監督はどれぐらいいるのだろうか。それを直近の大会から順に、振り返っていこう。
 
 ちなみに、Jに到来したW杯の大会得点王は、ディエゴ・フォルラン(2010年大会/セレッソ大阪)、フリスト・ストイチコフ(1994年大会/柏レイソル)、サルバトーレ・スキラッチ(1990年大会/ジュビロ磐田)、ガリー・リネカー(1986年大会/名古屋グランパス)の4人。そしてフォルランとスキラッチは、大会最優秀選手にも選出されている。
 
◇2014年ブラジル大会
優勝国:ドイツ
ルーカス・ポドルスキ(FW/神戸/2017~)
 
 ブラジル大会での個人成績は、怪我もあって2試合出場でプレー時間53分というものだったが、W杯に3回、EUROに4回に出場し、優秀若手賞や大会優秀選手などの個人賞タイトルを勝ち取るなど、代表キャリアを通して確固たる実績を築き上げた。
 
 昨年7月、ビッグネームを迎えるにあたり、神戸は関西空港から神戸空港への移動にチャーター機を、さらにはレッドカーペットを用意し、ファンも1000人以上が空港に詰めかけるなど、初お目見えは盛大なものとなった。
 
◇2010年南アフリカ大会
優勝国:スペイン
アンドレス・イニエスタ(MF/神戸/2018~)
 
 欧州王者として迎えた南アフリカ大会、イニエスタは6試合出場で2得点。そのうちの1点は、決勝オランダ戦の延長後半11分、右足で力強く放った世界一決定のゴールだった。06年大会にサプライズでのメンバー入りを果たして世界デビューを果たした彼は今夏、神戸合流の前に4度目の大舞台に立つ。
 
 なお、彼はEUROにも08年から3大会連続で出場し、08、12年と連覇に大貢献している。
 
◇2002年日韓大会
優勝国:ブラジル
ルイゾン(FW/名古屋/2005)
エジウソン(FW/柏/1996-97&2002-03)
ルイス・フェリペ・スコラーリ(監督/磐田/1997)
 
 日本中が大いに盛り上がった大会を制したブラジル。5度目の世界王者となったチームのなかで、大会以降にJへ加入したのは名古屋グランパスのルイゾン。本田圭佑も新卒で入団した05年に期待されて加入するも、ネルシーニョ監督の解任を受け、彼もシーズン途中でサントスへ移籍した。
 
 エジウソンとスコラーリ監督は、大会以前にJリーグの舞台に上がっていた珍しいケース。柏レイソルで1試合5得点の記録を作るなど、点取り屋として活躍した前者は、W杯でも4試合でピッチに立った。
 
 95年にグレミオを南米制覇に導いた名将「フェリポン」は、ジュビロ磐田ではパルメイラスからのオファーを受けたことで帰国を望み、わずか4か月の指揮に終わった。その後、セレソンで2度のW杯での指揮。02年は下馬評を覆しての優勝で評価を上げたが、自国開催の14年は準決勝でドイツに1-7の大敗を喫し、国民を失意のどん底に突き落とした。

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