帰国した守護神・川島永嗣が代表合流前に激白。新指揮官の下でW杯を勝ち抜く術とは何か

2018年05月21日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

3大会連続の出場を目指す守護神が協調したのは「同じ方向を向くこと」

今季リーグ・アンで29試合に出場した川島。多くの経験値を持つ守護神に懸かる期待は大きい。(C) SOCCER DIGEST

 20日にリーグ・アン最終節を終えたばかりの川島永嗣(メス)が21日の夕方に帰国し、約1か月後に迫ったワールドカップ開幕を前に意気込みを語った。
 
 川島は自身3度目の檜舞台に向け、「この4年間を考えると、いろんなことがありました。シーズンを通じてプレーができたのも今季が初めてでした。ただ、今こういう形で厳しい時間を通じて、またここにいられるのは幸せなことですし、光栄なことです」とベテランらしい言葉で決意を表明。キリンチャレンジカップ(30日)の日本代表に招集された男は、自身の存在を必要とされたことに謝意を述べた。

 そんなベテラン守護神は、約1か月半前に緊急登板となった西野朗監督の印象について、「代表キャンプで一緒にやっていますし、Jリーグでも対戦している印象では、表面的ではなく、しっかりその後ろに何があるかを考えている方」と回答。新指揮官の下でプレーをした経験こそないが、技術委員長時代や敵として戦った過去から冷静に印象を語った。
 
 ただ、ロシア・ワールドカップ開幕約2か月前に監督交代が行なわれたため、周囲からはチーム状況に不安の声が挙がっている。

 このスクランブルにおいて、多くの修羅場を潜ってきた川島の経験値は貴重だ。自身も自らの役割を理解しており、「自分が試合に出る、出ないに関わらず、自分が意識しなくても年齢が上なのでチームのためにプラスになることをやっていかないといけない」と粉骨砕身の覚悟でチームに尽くす考えを明かした。
 
 だからこそ、川島がチームに必要なものとして強調したのは意思統一だ。「サッカーの世界で監督が変わることは頻繁にあります。ただ、そういう時に一番大切なのは、みんなが同じ方向を向いていくこと」とし、チーム最年長のベテランGKは一致団結する重要性を説いた。
 
「日本全体の力を感じてプレーをしたいですし、日本全体で夢が見られるワールドカップにしたい」と、3度目のW杯に想いを巡らせる男の存在は頼もしいばかりだ。

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)

【日本代表PHOTO】ガーナ戦へ向けた招集メンバー27人

【画像集】ロシアW杯へ向けて、いよいよ西野ジャパン
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事