「カンプ・ノウにもさよならを」イニエスタが深夜1時に愛する本拠地に別れ

2018年05月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

エモーショナルなセレモニー後に…。

裸足でピッチを歩き、カンプ・ノウでの最後のひと時を楽しんだイニエスタ。 (C) Getty Images

 愛するバルセロナでのラストマッチを終えたアンドレス・イニエスタは、本拠地カンプ・ノウとの別れを惜しんでいたようだ。

 現地時間5月20日に行なわれたリーガ・エスパニョーラ最終節でレアル・ソシエダと対戦したバルサは1-0で勝利。試合後には今シーズン限りでの退団を表明していたイニエスタを労うセレモニーが行なわれていた。

 約9万人のファンと歴戦を潜り抜けてきたチームメイトたちから盛大に送り出されたイニエスタは、「素晴らしい22年間でした。僕にとって(バルサは)世界一のチームです。チームのみんなありがとう。ファンのみんな、いままでたくさんの愛を注いでくれてありがとう」と涙ながらにスピーチした。
 

 そんなエモーショナルなセレモニーの後、観客がいなくなり、もぬけの殻となった午前1時のカンプ・ノウにイニエスタは一人残って、トップチーム昇格以来16年にも及ぶバルサでのキャリアに想いを馳せていたようだ。複数のスペイン・メディアが報じている。

 万感の思いがあったのか、裸足で現われたイニエスタは、センターサークル付近に腰を下ろすと、観客席を眺めたり、自身のスマートフォンで写真を取ったりと、慣れ親しんだカンプ・ノウとの現役最後の時を噛みしめていた。スペイン紙『AS』は、「イニエスタはバルサでのラストマッチの後、カンプ・ノウだけにさよならを告げたかったのだ」と推測している。

 下部組織からバルサ一筋を貫き、数多くのタイトルを手にしてきたイニエスタ。そんな愛するクラブに別れを告げたスペイン代表MFは、次なる活躍の場をどこに移すのか。噂通りにヴィッセル神戸に入団するのか、それとも――。
 

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