結果よりもポリバレント性?中島翔哉をメンバー外とした西野朗監督が明かす選考の経緯

2018年05月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「(他選手との)バランスのなかで今回選出は...」(西野監督)

代表デビュー戦でいきなりゴールを挙げた3月の欧州遠征では、最も輝きを放ったが...写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 欧州挑戦1年目で結果を残した男に吉報は届かないばかりが、ラストサバイバルに参戦する権利すら与えられなかった。

 5月18日に日本サッカー協会は、ロシア・ワールドカップの壮行試合となる国際親善試合ガーナ戦(5月30日/日産ス)の日本代表メンバーを発表。ポルトガル1部リーグで今季10得点を挙げ、3月下旬の欧州遠征でも結果を残していた中島翔哉(ポルティモネンセ)は選外となった。

 目に見える答えを出し続けてきた中島について、西野朗監督も言及。「1年間ポルトガルのリーグで結果を出した選手ではあります」と一定の評価を与えていたとしつつも、「ただ、1年間ポリバレントではなかった」ことを生き残れなかった要因に挙げた。
 西野監督はメンバー選考の過程で、中島をチームにどう組み込むかを思案。「同じポジション、多少違うポジションを追跡して見ていました」と起用法を模索して同ポジションの選手と篩に掛け、最後は「(他選手との)バランスのなかで今回選出はしない」結論に至ったという。
 
 先日行なわれた囲み取材の場で、「もし選ばれたら自分が出来るプレーを全力でやるだけだと思います」とワールドカップへの意気込みを語っていた中島。欧州でプレーをする日本人選手と比較しても結果を残し、周囲からの期待も高まっていた。しかし、対応できるポジションが限られていたことが、メンバー入りの弊害になったようだ。

【日本代表PHOTO】ガーナ戦へ向けた招集メンバー27人
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