中国、日本、オーストラリア…先月、今シーズン限りでのバルセロナ退団を発表して以降、アンドレス・イニエスタの新天地候補には数多くのリーグが挙げられてきた。

　そして５月14日、新たに中東勢もリストに加えられた。スペイン紙『AS』によると、カタールのメディア『Al Sharq』が、イニエスタに同国のビッグクラブからオファーが届けられたと報じたというのだ。
 

　当初は中国の重慶力帆への移籍が有力視されていたイニエスタだが、同クラブは法外な金額を払うことはないと表明し、イニエスタと選手としてではなく、商業面での関係を考えていると発表。これを受け、バルサの胸スポンサーとなっている『楽天』が運営するJリーグのヴィッセル神戸への移籍が取りざたされた。

　だが『AS』紙によると、カタールのビッグクラブは、「金銭面、商業面、スポーツ面」のいずれにおいても「非常に魅力的な」オファーを出し、イニエスタの返答を待っているという。

　カタールではバルサの先輩シャビが2015年からプレーしている。バルサ一筋で生きてきたイニエスタにとって、新天地の生活・環境面を知る元同僚がいるのは大きなアドバンテージになる。

　先日、移籍先選びにおいて金銭は重要ではないとしたうえで、「あらゆる点でベストの選択をしたい」と話したイニエスタは、リーガ・エスパニョーラ閉幕後に去就を明かすとしてきた。20日のリーグ終了後、どのような決断を下すか注目が集まる。