ユベントス、セリエA7連覇で記録更新! 他の欧州主要国リーグの最多連続優勝回数は!?

2018年05月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

6大リーグでは伊、仏の7連覇が最多

タイトルを防衛したユベントス。長くチームに君臨してきたベテランが今シーズン限りで去る可能性もあるが、世代交代してもなお、記録を更新し続けられるだろうか!? (C) Getty Images

 5月13日(現地時間)、セリエA第37節でローマと0-0で引き分けたユベントスは、7シーズン連続34回目のリーグ優勝を果たした。
 
 引き分け以上でスクデット獲得が決まる状況だったユベントス。序盤からローマの攻勢を許しながらも堅守でこれをはね返し、68分にナインゴランが2度目の退場となってローマが数的不利を負ってからは、ほぼ危なげなく残り試合を過ごし、栄光の瞬間を迎えた。
 
 4日前のコッパ・イタリア決勝(ミランに4-0の勝利)に続き、再びオリンピコで歓喜の輪を作ったユベントス。苦戦する時期もあった今シーズンだが、終わってみればやはり順当に、彼らは頂点に立った。
 
 7連覇はセリエA史上初。1931~35年にユベントス、43~49年(2シーズンは戦争で中止)にトリノ、そして2006~10年にインテルが果たした5連覇が、このリーグでは最多記録だったのを、昨シーズンにユベントスが新たな歴史の扉を開け、今回もさらに更新した。
 
 この記録は偉大であり、ユベントスの偉大さを示すものだが、他国リーグでの連続優勝記録はどれほどのものなのか。下記は、他の欧州主要リーグの記録保持チームである。
 
◇イングランド:3連覇
ハダースフィールド(1924-26年)
アーセナル(33-35年)
リバプール(82-84年)
マンチェスター・ユナイテッド(99-2001、07-09年)
※プレミアリーグ創設後はマンチェスター・Uのみ
 
◇スペイン:5連覇
レアル・マドリー(61-65、86-90年)
 
◇ドイツ:6連覇
バイエルン(13—18年)
 
◇フランス:7連覇
リヨン(02-08年)
 
◇ポルトガル:5連覇
ポルト(95-99年)
 
 イングランドはプレアミリーグ創設以前から、3連覇が最多であり、これは他国と比べても少ない。ひとつのチームの独走を許さない厳しい競争が、どの時代にも展開されているということだろうか。
 
 スペインではレアル・マドリーが2度、5連覇を達成。1度目がチャンピオンズ・カップ(現リーグ)5連覇(56-60年)の後だったというのが興味深い。2度目は80年代、「キンタ・デル・ブイトレ(ハゲワシ部隊)」による偉業だ。
 
 バイエルンは今シーズン、ブンデスリーガを制しての6連覇であり、ユベントス同様にリーグでの他チームとの力関係を考えると、この先も記録を更新し続ける可能性が十分にある。フランスでは、リヨンが2002年の初優勝から黄金時代を謳歌して7連覇。この頃は、欧州の舞台でも絶大な存在感を示していた。
 
 なお、これ以上の連覇記録ということになると、スイスのバーゼルが昨シーズンまで8連覇していたが、今シーズンはヤングボーイズに覇権を奪われている。スコットランドは、歴史の大部分でセルティックとレンジャーズが優勝を争ってきたが、互いに9連覇という記録を保持している(セルティックは66-74年、レンジャーズは89-97年)。
 
 ウクライナも盟主ディナモ・キエフが93年から01年にかけて9連覇を果たしているが、クロアチアのディナモ・ザグレブはさらにそれを上回っている。06年にリーグを制した彼らは16年までタイトルを防衛し続け、11連覇を果たしたのである。

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