驚異の勝率にもブレないスタンスの城福監督「我々の相手は対戦相手じゃなくて…」

2018年05月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

3日前のルヴァン杯では逆転負け…「原点に戻ってしっかりやってくれた」

今季14戦で12勝1分け1敗と驚異的な成績を誇る広島。チームを率いる城福監督は「苦しい時もあると思う」と手綱を締めた。写真:徳原隆元

[J1リーグ14節]仙台1-3広島/5月12日/ユアスタ

 広島が首位の貫録を見せ、敵地で仙台から逆転勝ちを収めた。

 序盤の12分に奥埜博亮のゴールで先制された広島だが、前半のうちにセットプレーからパトリックの同点弾で追いつく。ペースを握った後半は、柏好文のテクニカルなカットインからの逆転弾、終了間際のパトリックの豪快なダメ押し弾で、勝点3をもぎ取った。

 試合後、フラッシュインタビューに応じた広島の城福浩監督は、ゲームを振り返って「早く点を獲られてしまったが、よく気持ちを整理して立て直したと思うし、何よりも早いタイミングで同点にできたので、心に余裕ができたかなと思う」と語り、前半のうちに追いつけたことをポイントに挙げた。

 また、3日前にはルヴァンカップでガンバ大阪に2点差をひっくり返されての、衝撃的な逆転負けを喫しており、「3日前のルヴァンで痛い目にあっているので、もう一度原点に戻ってやってくれた」と、組織的な守りをベースに戦ってきたチームに再び堅守が戻ったことを評価した。
 
 これで14試合を終えて、早くも12勝目(1分1敗)。勝率は驚異の8割5分7厘を誇るが、城福監督は変わらぬ冷静なスタンスで、今後の戦いを見据える。
「もちろん、このまま続けたいが、そんなにうまくいかないとも思う。とにかく、我々は『今日の試合より次の試合の方が強くなりたい、強くなるんだ』という想いで毎日を歩んでいるので、極端な言い方をすれば、我々の相手は対戦相手じゃなくて自分たちだと思っている」

 さらに、指揮官は「苦しい時もあると思うので、その姿勢はブレないようにしていきたい」と、確固たるスタンスで今後の戦いに臨むことを誓った。

【PHOTO】広島が圧巻の2ゴールで仙台に逆転勝ち!
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