ネイマールへの“復讐”のためにスペインへ!? パリSGのフランス代表MFにバルサ行きの可能性

2018年05月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

バルサは34億円超の移籍金を用意

シーズン開幕前にはネイマールの加入を大歓迎していたラビオだったが……。写真はチャンピオンズ・リーグのグループステージ、セルティック戦。 (C) Getty Images

 ネイマールが代理人を務める父親を通して、所属クラブのパリ・サンジェルマンに退団の意向を伝えるとともに、レアル・マドリー移籍に向けて動いているというニュースが5月11日(現地時間)、世界を駆け巡った。
 
 昨夏に史上最高額の移籍金でバルセロナからパリSGに加入したネイマール。現在は2月に負った足首の重傷からの復帰に向けてトレーニングを開始したばかりの彼が、早くも退団を決意した理由のひとつとして、欧州メディアはパリSGでのチームメイトとの人間関係を挙げている。
 
 契約による様々な優遇が反感を買っただけでなく、約束事を反故にしてPKキッカーの座を強奪するなどの行為により、エディンソン・カバーニをはじめとする選手との対立関係が浮き彫りになるなど、ネイマール加入以降、チームには不穏な空気が漂い続けた。
 
 ブラジル派閥とその他、というかたちで割れたチームにウンザリしている選手も少なくない。フランス代表MFのアドリアン・ラビオもそのひとりであり、このたび2010年からプレーしてきたパリSGを離れて、スペインに新天地を求めるとの報道がなされた。
 
 移籍先として挙げられているのはバルセロナ。同クラブのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長は獲得のターゲットを長く執着していたマルコ・ヴェッラッティからラビオに切り替え、2650万ユーロ(約34億5000万円)を移籍金として支払う用意があるという。
 
 これについてスペインのメディア『Don Balon』は、ラビオがネイマールと一緒のチームにいることに耐えられなかったと報道。このことが原因で、ネイマールと仲の良いブラジル人CBのマルキーニョスとも口論になったと伝えている。
 
 同メディアは、ラビオがネイマールへの"復讐"のために、彼より先にパリSGの退団を決意し、バルサ行きを選んだと、刺激的な表現を用いた。また彼が、今冬にリバプールからバルサに加入したフィリッペ・コウチーニョには、このことを直接伝えたとも報じている。
 
 ネイマールのマドリー移籍の件も含め、これらの話の真偽はまだ定かではないが、事実であれば、来シーズン、伝統の「エル・クラシコ」で2人が対決することもあり得、ラビオの"復讐"のチャンスが訪れることとなるが……。
 
 いずれにせよ、ラビオが2019年6月までとなっているパリSGとの契約延長をまだ行なっていないのは事実である。昨年には、彼の母親(代理人)がクラブに対して多くの要求を突きつけたことがニュースにもなったが、フランスの至宝とも呼ばれる23歳のMFの動向は、非常に気になるところだ。
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