青森山田のJ注目・檀崎竜孔。5戦5発でも納得しない理由は神戸で躍動する先輩の存在にあり

2018年05月07日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

7番から10番。郷家と同じ道を歩む檀崎の口から出てきた言葉は…

10番として主将として獅子奮迅の働きを見せる檀崎だが、自身の出来に納得をしていない。写真:松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)

 2種年代最高峰の戦いであるプレミアリーグは、5月6日までに5節を終えている。
 
 序盤戦が終了したなかでEASTは、鹿島アントラーズユースが無敗で首位をキープ。一方、個人にフォーカスすると、青森山田の新エースで主将も務める檀崎竜孔(3年)が5戦5発で得点ランキングトップを快走している。
 
 6日の柏U-18戦でも、檀崎はPKから1ゴールを奪取。2勝3分で3位に位置するチームを、高い得点力で牽引している。今季の高校サッカー界で注目を集めるアタッカーは、目標である来春のプロ入りに向け、着実に歩みを進めている。
 
 しかし、本人はまるでこの結果に浮かれていない。むしろ、「こんなプレーをしていたら、プロにはいけない。もっとやらないといけません」と危機感を募らせていた。
 
 チームメイトの三国ケネディエブス(3年)が「いつもそんな感じ。褒めても『そんなことはない』ということが多い」と証言するように、もともと謙虚な性格の持ち主で控え目なコメントを残すことは多い。ただ、心の底から自身の結果に納得していないのは、ある先輩の存在があるからだ。
 
 昨季まで7番を背負っていた檀崎は、今季神戸に加入した郷家友太から10番を継承した。2年時に7番、最終学年で10番という遍歴はかつてのエースと同じ。さらに郷家は、自身が目標とするJの舞台でルーキーながら結果を残している。「友太くんぐらいになれたらいいですけど、あれはちょっとレベルが高すぎます」という新10番が、先輩の偉大さを痛感するのも仕方ないだろう。
 
 ただ、プロの世界で活躍する郷家の姿を目の当たりにして、大きな刺激を受けているのも確かだ。去年、先輩はここぞという場面でゴールを決め、エースの在り方を示した。今年は自分がその役割を果たす――檀崎は強くそう思っている。

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