中島翔哉、通算10点目&10アシスト! 「もう少しでスーパーゴール」のボレーなど多くの見せ場を作る

2018年05月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

試合は痛恨の逆転負けで12位に転落…

試合を落としたことで悔いや反省点は残ったが、目に見える結果を残した他、中島は“違い”を見せつけた。写真は3月のモレイレンセ戦。 (C) Getty Images

 5月5日(現地時間)、ポルトガル1部リーグ(リーガNOS)の第33節が行なわれ、ポルティモネンセは2-3でベレネンセスに敗れた。

 3試合連続フル出場中の中島翔哉は、このアウェーマッチでも前線左サイドの定位置で先発出場。立ち上がりから躍動したプレーを見せ、14分には早くも大きな仕事をやってのける。
 

 相手DFがスリップしたところをファブリシオがボールを奪うと、素早くゴールに向かってダッシュを開始。スルーパスを受けてGKと1対1になり、冷静にボールを浮かしてゴールに流し込み、試合の均衡を破ったのである

 23節フェイレンセ戦以来となるリーグ通算10点目を挙げた中島は、1-1(29分にPKで追いつかれた)で迎えた39分、横パスを受けてペナルティーエリア左側に侵入し、中央へクロス。これがファブリシオに渡り、ダイレクトシュートが相手ゴールを破った。

 アシストも記録した中島は、前半終了間際には右からのクロスをダイレクトで合わせる決定機を迎えたが、これはクロスバーをわずかに越えてしまい、自身2点目とはならない。

 後半に入り、最初のゴールを奪ったのはホームのベレネンセス。57分、カウンターから左サイドを攻略し、最後はクロスをリカが無理な体勢ながらヘッドで押し込んで試合を再度、振り出しに戻した。

 追いつかれたポルティモネンセは三たびリードを狙って敵陣に攻め入り、59分に惜しい場面を作り出す。左サイドからの長いクロスに合わせたのは、右サイドに移っていた中島。ファーに流れながら右足で正確にダイレクトボレーで合わせる。

 決まっていれば、1988年の欧州選手権決勝でオランダのマルコ・ファン・バステンが見せたようなスーパーゴールとなったが、ボールはGKの頭上を越えたものの、クロスバーにはね返されてしまった。

 81分、ポルティモネンセ・ゴール前での浮き球をめぐってのプレーで両チームの選手が交錯。これで審判はベレネンセスのPKという判定を下し、マウリデスがこの試合2点目をGKの逆を突いて決め、ホームチームが勝ち越しに成功した。

 その後、中島は中央や右サイドから再三、好パスを味方に送ったものの、逸機や相手DFの好守に遭い、最後までゴールには結びつかなかった。

 試合前は11位だったポルティモネンセは痛恨の逆転負けで勝点を35から伸ばすことができず、勝点1差の12位だったベレネンセスに順位を逆転されることに……。最終節(5月13日)はパソス・フェレイラをホームに迎える。

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