「VARの導入を」「イタリアは声を上げるべき」 決勝に届かなかったローマのSDが判定に怒り!

2018年05月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

モンチは「とんでもないことが起きた」と主張。

トッティ(左)とともにリバプール戦を観戦したモンチSD(右)は、欧州カップ戦におけるVARの導入を強く訴えた。(C)Getty Images

 奇跡の再現はなかった。ローマは5月2日のチャンピオンズ・リーグ(CL)準決勝第2レグで、リバプールにホームで4-2と勝利したものの、2試合のトータルスコアで6-7と下回り、決勝進出を逃している。

 3点ビハインドの崖っぷちから、あと1点で延長に持ち込めるというところまで奮闘したローマ。スポーツディレクター(SD)のモンチは、判定への不満を露にした。UEFAは早急にビデオアシスタントレフェリー(VAR)を導入すべきと主張している。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、モンチSDは「決勝に進んだリバプールのことは祝福する。だが、イタリア・サッカーはいまこそ声を上げるべきだ。普通ではないことが起きた」と訴えた。

「第1レグでは、(モハメド・サラーの)オフサイドから(3点目の)ゴールを決められた。今夜は明らかなPKがふたつ、我々に与えられなかった。ユベントスも欧州では損害を受けている。声を上げるべき時だ。このまま前進はできない」
 
 イタリア・メディアは、ローマのFWエディン・ゼコが、リバプールの守護神ロリス・カリウスに倒された場面でオフサイドの旗が上がったが、実際にはゼコがオンサイドだったと主張。ローマにPKが与えられ、カリウスは退場になってもおかしくなかったと報じている。また、トレント・アレクサンダー=アーノルドのハンドがローマのPKだったとも指摘した。

 モンチSDは「判定のミスがなければ、すべて変わっていたかもしれない。ローマだけじゃないんだ。ユベントスもレアル・マドリー戦では(判定に)苦しんだ。私はスペイン人だが、イタリア・サッカーは声を上げるべきだよ。とんでもないことが起きたのだからね」と怒りを爆発させ、VARの導入を訴えた。

「クラブにとって世界でもっとも重要な大会で、なぜVARが導入されないのかが分からない。ロッカールームで選手たちは激怒していたよ。後半の我々は素晴らしいことをしたんだ。来シーズンはVARが導入す決まることを願う。というか、導入されない理由が分からない。絶対に必要だよ」

 イタリアの『Mediaset』のアンケートでは、6000人を超えるユーザーのうち、モンチSDの主張を支持する声が87%にのぼった。今シーズンのセリエAとコッパ・イタリアでVARを導入しているイタリアの関係者やファンは、一刻も早くCLでもVARを採用すべきとの考えのようだ。
 

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