「たとえ失敗してもいいから…」マインツ武藤、噂されるプレミアリーグへの移籍願望を明かす!

2018年05月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

プレミアの古豪から熱心な興味が?

ドイツで3年間に渡ってプレーし、研鑽を積んできた武藤は、今がステップアップを図る好機と見ているようだ。 (C) Getty Images

 現地時間4月29日に行なわれたブンデスリーガ32節のRBライプツィヒ戦で、鮮烈な輝きを放ったマインツの日本代表FW武藤嘉紀。試合後には、注目される自身の去就に関して興味深い発言をしたと、独誌『Kicker』が報じている。

 ライプツィヒ戦でブンデスリーガでは7試合ぶりに先発出場を飾った武藤は、29分にPKをゲットして先制点を呼び込むと、85分にはヒールパスでダメ押し点をアシスト。2点に絡む殊勝な活躍で降格プレーオフ圏内の16位に沈んでいたマインツを、14位へ浮上させた。

 その他にも、推進力のあるドリブルで攻撃の起点となった武藤は、試合後に「まずはマインツで残留に貢献すること」と、力強く目標を語っている。

 そんなサムライアタッカーは、かねてから今シーズン終了後のステップアップが噂されている。とりわけ熱心とされているのが、プレミアリーグの古豪ニューカッスルだ。英サッカー専門メディア『HITC』が3月30日に「ラファエル・ベニテスの希望する新たなストライカーとして、ムトウの獲得を検討している」と報じていた。

 ニューカッスルは今シーズン、一時は不振に喘いだものの、今は降格圏を脱出してプレミアリーグ残留が濃厚となっている。そんな古豪からの注目に、武藤は意欲的だ。ライプツィヒ戦後、「今が良いタイミングだと思っています」と話し、さらに次のように続けた。

「結果として、たとえ失敗をしたとしてもいい。それでも、機会があるならぜひ挑戦してみたいと思いますね」

 武藤は2015年夏に参戦したブンデスリーガでは通算64試合に出場し、19得点をマークしてきた。マインツとの契約は2019年6月までとなっており、同クラブとして移籍金が得られるチャンスとなるだけに、今が売り時だという見方もできる。

 マインツからプレミアリーグへの移籍といえば、2015年夏にレスターへ移籍した岡崎慎司のケースが思い出される。そしてファーストシーズンで"奇跡の戴冠"を成し遂げている。

 武藤もそんな先達と同様に、プレミアでの夢を叶えられるのか。ここにきて、コンディションが高まっている25歳のアタッカーの決断に注目したい。
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