【ブンデス日本人の現地評】ともにPK奪取&アシストの伊藤達哉と武藤嘉紀が全国紙のベスト11入り!

2018年05月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

止まらない伊藤に「W杯にも行ける」と地元紙

ともに先制点となるPKを奪取し、2点目をアシストした伊藤(左)と武藤(右)。伊藤や速さと巧さ、武藤は強さで相手DF陣を翻弄した。 (C) Getty Images

 ブンデスリーガは第32節が行なわれ、各地で悲喜こもごもの様相を見せている。
 
 残留争いでは、勝点差5で追いかけるヴォルフスブルクとの直接対決に臨んだ17位ハンブルクは、3-1で第2節以来となるアウェーマッチでの勝利を飾り、入れ替え戦(16位)までの勝点差を2に縮めた。
 
 左MFとして先発した伊藤達哉は、前半終盤に先制点に繋がるPKを獲得すると、前半アディショナルタイムにはクロスから2点目をアシスト。85分に途中交代となったが、2ゴールに絡む活躍は、各メディアから高い評価を受けることになった。
 
 チーム最高タイとなる2点を付けた『ビルト』紙は、今シーズン2度目のベスト11に選出。『キッカー』誌も同じく、チーム最高タイとなる2点を付けている。
 
 地元紙『ハンブルガー・モルゲンポスト』も同様に、チーム最高タイの2点を付け、「この俊足ウインガーは、止めることができない。2つのアシストでその活躍は報われた。このフォームならば、この日本人はワールドカップにだって行ける」と絶賛した。
 
 別の地元紙である『ハンブルガー・アーベントブラット』もやはり、以下のように小柄なアタッカーを褒め称えている。
 
「ハンブルクのファンは、日本から来たドリブラーの"小人"を何度もコールで祝った。まずPKを獲得すると、次にホルトビーのヘディングをアシストした。この20歳は素晴らしかった。彼がこのままのプレーを続ければ、この夏にはW杯でも見られるかもしれない」
 
 一方、右SBとしてプレーした酒井高徳は、13試合連続の先発フル出場を果たした。彼への採点は、『ビルト』が4点、『キッカー』が3.5点というものだった。
 
 地元紙『ハンブルガー・モルゲンポスト』は及第点の3点を付け、「キャプテンはティッツ監督の下で安定した。1つや2つのミスは許容しなければならない」と記している。
 
 しかし地元紙『ハンブルガー・アーベントブラット』は、「ハンブルクの選手の多くが良かったなかで、この日本人は最も酷かった。あまりにも頻繁に距離が離れすぎ、スピードが遅すぎ、そそっかしかった」と、厳しい評価を下した。

次ページ2部昇格に貢献した2人を地元紙は称賛

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事