【神戸】なかなかお目にかかれないスーパーボレー!三田啓貴のゴラッソはなぜ生まれた?

2018年04月29日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「ミートだけを意識した」

インパクト抜群のボレーを決めた三田。2試合連続ゴール中とコンディションは良い。写真:徳原隆元

[J1リーグ11節]神戸1-2川崎/4月28日/ノエスタ

 まさにスーパーゴールだった。川崎と神戸の一戦で、神戸の三田啓貴が豪快なボレーを突き刺した。

 1点ビハインドで迎えた78分、川崎DFが左からのクロスをクリアしたところに待ち構えると、頭上から落ちてくるボールに対して歩幅を合わせながら、左足を振り抜く。

「トラップしていたら絶対に取られると思いました。ミートだけを意識しました」

 三田が放ったボレーは矢のようにネットに突き刺さり、スタジアムに大歓声がこだました。88分には川崎に勝ち越しを許し、ゲームには敗れたが「自分のなかで1番」と語るゴールは、多くの観衆にとっても忘れられない得点になったはずだ。
 
 もっとも「ああいうボールは好きなんです。ミートするだけというか」と振り返ったように、三田は同様のシュートを決められるようにトレーニングを重ねてきたという。浮いたボールをノートラップで合わせる思い切りの良さは「相手が寄せてきていた」という状況判断もあったが、「常に自信を持ってやりたい。1試合1試合、後悔しないように必死にプレーすることを心掛けたい」という強い気持ちの表われでもあったようだ。

 2試合連続ゴール中のレフティは、古巣戦となる次節のFC東京戦でもインパクトを残してくれるのかもしれない。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

【神戸 1-2 川崎 PHOTO】劇的な幕切れの主役は小林。88分に決勝弾が決まり川崎が勝利
 

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