[J１リーグ11節]磐田１-１Ｃ大阪／４月28日／ヤマハ
 
　前節・仙台戦での見事な逆転勝利から中２日。ヤマハスタジアムに乗り込んだC大阪の選手たちは、どこか動きが重かった。攻守に迫力を欠き、特に攻撃陣は低調な出来に終始。56分に杉本健勇が同点となるPKを決めたが、90分間でシュート２本という結果に終わった。
 
　チームに勝点１をもたらした杉本は、過密日程の影響を報道陣に問われ、次のように語った。
 
「連戦の影響はありました。ただ、連戦のなかで何ができるかが大事。相手も条件は同じなので、言い訳になってしまいますから。でも、それにしても動きが重かった」
 
　特に磐田ペースで進んだ前半は「攻守の素早い切り替え」や「鋭いカウンター」などチームの良さを出せず。ユン・ジョンファン監督も「一つひとつのプレーが遅い。プレーの判断をしっかりしよう」とハーフタイムに指示したほどだ。
 

　背番号９もその点について反省を口にしている。
 
「シュートまで持っていくチャンスも少なかったですし、厳しい展開で耐えれてよかったという感じでした」
 
 　それでも後半に修正し、内容が悪いなりに勝点１を獲得したあたりは、昨季２冠（ルヴァンカップ、天皇杯）を成し遂げたチームの底力を感じさせた。磐田戦の後は中３日で名古屋戦、そこから中２日で長崎戦を迎える。反省をしっかりと活かして、勝利を積み重ねることができるか。中断期間を前に、さらなる上位進出へ向けての踏ん張りどころとなりそうだ。
 
取材・文●梶山大輔（サッカーダイジェスト編集部）