【インテル×ユーベ展望】首位陥落の危機にある王者が“天敵”を封じ込めるか

2018年04月28日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

イカルディはユーベ相手に10戦7発。

故障者:インテル=ガリアルディーニ(MF) ユベントス=キエッリーニ(DF)、デ・シリオ(DF)、ストゥラーロ(MF)
出場停止:インテル=なし ユベントス=なし

セリエA第35節
ユベントス対インテル
4月28日(土)20:45(日本時間27:45)キックオフ/ジュゼッペ・メアッツァ(ミラノ)
 
インテル

前節までの成績:5位 勝点66 18勝12分け4敗 56得点・23失点
ユベントス
前節までの成績:1位 勝点85 27勝4分け3敗 78得点・20失点
 
 
[注目ポイント]
●スクデットの行方を占う大一番
●ディバラは輝けるのか(ユベントス)
●キエッリーニの不在をカバーできるか(ユベントス)
●イカルディはキラーぶりを発揮する?(インテル)
 
 王者ユベントスにとって、7連覇への最大の難関と言っても過言ではない。
 
 前節、2位ナポリとの天王山に0-1で敗れ、勝点差はわずか1ポイントとなった。敗戦はもちろんドローでも、首位の座を明け渡す可能性がある。残り3節での2位転落は、すなわちスクデットへの黄信号を意味している。
 
 このプレッシャーがかかる状況で迎えるのが、敵地でのイタリア・ダービーだ。インテルもチャンピオンズ・リーグ出場権(4位以内)を目指し、3位タイのローマとラツィオを勝点1差で猛追しており、モチベーションはすこぶる高い。
 
 今シーズン最初の対戦(16節)はスコアレスドローで、昨シーズンはともに1点差でホームゲームを制し、1勝1敗。ロースコアの白熱した展開となりそうだ。
 
 ユーベの鍵を握るのはやはり、パウロ・ディバラだ。ここまでチーム最多の21ゴールを挙げているものの、調子の波が激しく、いわゆる"消える"試合も少なくない。
 
 事実、27節から31節までは6試合で7ゴールと絶好調だったにもかかわらず、その後の3試合は沈黙。とりわけ、そのナポリ戦は精彩を欠き、ハーフタイムに屈辱の交代を告げられている。
 
「大一番では結果を残せない」と批判を浴びる主砲ゴンサロ・イグアインとともに、この10番が輝かなければ、勝点3を持ち帰るのは難しくなるだろう。
 
 不安を抱えているのが、リーグ最少失点(20点)の守備陣だ。最終ラインの要であるジョルジュ・キエッリーニがナポリ戦で故障し、今シーズン絶望となってしまったからだ。アンドレア・バルザーニ、ダニエレ・ルガーニ、そしてベネディクト・ヘーベデスのうちの誰かが代役を務めることになるが、右SBのマッティア・デ・シリオも怪我で欠場する見込みで、やり繰りに頭を悩ませそうだ。
 
 対するインテルも、ユーベのイグアイン&ディバラと同じく、アルゼンチン代表FWの出来が勝敗を左右するだろう。そう、マウロ・イカルディだ。
 
 ここまでキャリアハイの26ゴールを叩き出し、これはチーム総得点(56)の約46パーセントを占める。イカルディがネットを揺らした試合は、12勝2分け1敗と勝率も抜群だ。
 
 そのうえ、サンプドリア時代も含め、ユーベ戦では10試合で7ゴール。文字通りのキラーぶりを発揮している。
 
 ミラン・シュクリニアルとミランダのCBコンビを中心に、失点がリーグ2位タイ(23点)と守備は安定しているだけに、キエッリーニのいないユーベのDFラインの隙を突いて、ゴールを奪えるかどうかがポイントとなる。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事