湘南が菊地の2戦連続弾で快勝! ガンバは終盤に攻勢もアウェー5連敗を喫す

2018年04月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

攻守のオートマチズムで浪速の雄を圧倒

前半に怒涛の攻勢を仕掛けた湘南は、16分に菊地(2番)が目の覚めるような一撃をねじ込んだ。結局はこれが値千金の決勝弾に。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ10節]湘南 1-0 G大阪/4月25日/BMWス
 
 湘南ベルマーレが虎の子の1点を守り抜き、ガンバ大阪の連勝を阻止した。
 
 キックオフ直後から攻守のオートマチズムでゲームを牛耳ったのは、ホームの湘南だった。G大阪にパスを回させ、じわじわと締め付けてはアタッキングサードの手前でボールを奪い、スムーズな守→攻の切り替えで反撃に転じる。選手個々の出足の鋭さも抜群だった。
 
 そして16分、鮮やかに先制点をもぎ取る。左サイドの高橋が倉田を簡単に抜き去ってえぐり、中央へグラウンダーのパス。これを受けたアレン・ステヴァノビッチがボレーで狙い、シュートはブロックされるも、素早く拾った菊地が豪快に左足を振り抜いてゴールにねじ込んだ。
 
 この一撃でさらに積極性を高めた湘南は、19分に単独の打開から岡本(34分に負傷交代)が右足で、21分には秋野が左足で強烈なミドルをお見舞いする。ともに相手GK林の好守に遭うも、ボールウォッチャーになりがちなG大阪守備陣を大いに翻弄した。

 
 前節大阪ダービーの勝利で勢いに乗りたかったG大阪は、まるで攻撃にアクセントが作れない。湘南のエネルギッシュなプレスに手を焼いたとはいえ、基準点のファン・ウィジョやトップ下の遠藤にボールが収まらず、最終局面で創造性と連動性を欠いた。チャンスゼロで前半を終えたのだ。
 
 そこで後半頭からG大阪は、ボランチの髙江に代えて17歳のルーキー・中村を投入。遠藤をボランチに下げて中盤の構成力を高める手に打って出た。これが徐々に奏功する。前線で精力的に仕掛ける中村の動きに感化され、徐々にボールを追い越す動きが増え、ファン・ウィジョや倉田がスペースに飛び込むシーンも見せるようになったのだ。前半とは打って変わり、拮抗した試合展開となる。
 
 どちらが点を取ってもおかしくないオープンな流れのなか、ともに果敢にシュートを撃ちに行くが、フィニッシュの局面でことごとく精度を伴わず、ゴールは生まれない。すると湘南は70分に松田を投入して中盤のバランスを整備し、G大阪は74分に食野、米倉の2枚替えで勝負に出る。にわかにアウェーチームが敵陣で押し込む時間帯が長くはなったが……。

 結局スコアは動かず、湘南が逃げ切りに成功した。

【湘南 1-0 G大阪 PHOTO】湘南が菊地の1点で快勝!G大阪は未だアウェーで勝利無し
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