ヴィエラ、アンリ、レーブ…ヴェンゲルの後任は一体誰が!? 気になる候補を英メディアが列挙

2018年04月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「大きな仕事を求めている」ヴィエラ。

退任発表後、一気に広まったヴェンゲルの後任候補たち。何とも魅力的な顔ぶれだ。 (C) Getty Images

 22年間の長期政権に幕を下ろす名将のポジションに一体誰が入るのか。早くも論争が巻き起こっている。
 
 現地時間4月20日、イングランド・プレミアリーグのアーセナルは、1996年10月から約22年間に渡って指揮を執ってきたアーセン・ヴェンゲル監督が、今シーズンいっぱいで退任すると発表した。
 
 低迷期にあったアーセナルを立て直し、これまでにプレミアリーグ3度の優勝など17のタイトルをもたらしてきたヴェンゲルは、「スタッフ、選手、首脳陣、ファンに感謝の言葉を述べたい。彼らはこのクラブを特別な存在にしてくれた」と声明を発表し、感謝の想いを寄せた。
 
 電撃的な退任発表に世界が驚くなか、英国を中心に一部のメディアが早くも68歳の名将の後釜について言及している。
 
 英紙『The SUN』は、「彼は大きな仕事を求めている」と銘打ち、現役時代にヴェンゲルから見出されてアーセナルに加入し、全盛期を謳歌したパトリック・ヴィエラが「有力候補だ」として、元アーセナルのDFで、ヴィエラと同時期に活躍していたレイ・パーラーのコメントを紹介している。
 
「パトリックは、アーセナルを率いるなら死ぬことも厭わないだろうね。彼は今、ニューヨークにいて、マンチェスター・シティの傘下にいるが、それよりももっと大きな仕事を望んでいる。それにパトリックならクラブの運営方針も理解しているし、ドレッシングルームを掌握できるはずだ」
 
 2013年からシティのアカデミーで監督業をスタートさせ、現在は傘下のクラブであるニューヨーク・シティで監督を務めているヴィエラ。ヴェンゲル・イズムを熟知する男ならば、よりスムーズにチーム転換を図れるというメリットはある。

 ただ、ヴィエラが欧州トップリーグでの経験値がないのも確かだ。英紙と同じくヴェンゲルの後任候補についてまとめた『ESPN』は、以下の5人の名前を列挙している。
 
●レオナルド・ジャルディム(モナコ/ポルトガル人)
●マッシミリアーノ・アッレグリ(ユベントス/イタリア人)
●ヨアヒム・レーブ(ドイツ代表/ドイツ人)
●ブレンダン・ロジャース(セルティック/北アイルランド人)
●カルロ・アンチェロッティ(無所属/イタリア人)
 
 いずれもヴェンゲルの後任候補としては見劣りしない名将・智将揃いだが、このなかで『ESPN』が最も可能性の高さを窺わせたのが、かつてヴェンゲルが率いたこともあるモナコのジャルディムだ。
 
 現在43歳のポルトガル人指揮官は、「若手を育てながら、魅せて勝つ」をモットーにモナコを再建。就任3年目を迎えた昨シーズンには、17年ぶりのリーグ・アン制覇にチームを導いただけでなく、チャンピオンズ・リーグでベスト4入りを果たすなど、見事な手腕を披露した。
 
 そんなジャルディムについて『ESPN』は、「今シーズンはパリSGとの差は広がったが、エムバペら主力を引き抜かれたなかで2位にいる事実は、むしろ好印象を抱かせる。43歳と若く、クラブをリフレッシュさせ、新たな境地へと導く力も十分に持っている」と絶賛した。

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