「Kリーグが羨ましいJリーグ」韓国メディアがACL惨敗の日本勢を辛辣批評

2018年04月20日 慎武宏

韓国勢は3クラブがグループステージを突破。対して日本勢は…

川崎は今季ACLで1勝もできずに大会を去った。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ最終節が4月17・18日に行なわれ、決勝トーナメントに進む16チームが出揃った。Jリーグからは唯一、鹿島アントラーズがグループHを2位で突破したが、日本勢の結果は韓国でも報じられている。
 
「"ACL"ショッキングな日本サッカー、3チーム脱落+歴代最低成績」(『スポーツ韓国』)
「ACL16強の勢力図……"復活"Kリーグ、健在な中国・没落した日本」(『new1』)
 
 といった具合だが、出場4チーム中1チームだけが決勝トーナメント進出となった日本勢に対し、同じく4チームが出場した韓国勢は3チーム(全北現代、蔚山現代、水原三星)が16強入りしただけに、両国の結果を比較する報道が目立っている。
 
「決まったACL16強チケット……明暗分かれた東アジア3か国リーグ」とヘッドラインを置いたのは、『スポーツ・ソウル』だ。「Kリーグと中国スーパーリーグがにっこり笑い、Jリーグはうなだれた」と切り出した記事は、日本勢と韓国勢、中国勢(韓国と同じく4チーム中3チームが16強入り)の結果を比較し、日本勢に対して「ACLグループステージの成績は歴代最悪レベル」などと厳しい評価を下した。
 
 また、前出の『news1』も、同様に東アジア3か国の結果を比較している。記事では、韓国勢が昨季、出場4チームのうち済州ユナイテッドだけが16強入りしたことを振り返りながら、「Kリーグが昨季の不振から脱し、中国勢も変わらぬ強さを見せた。その一方で、昨季優勝チーム(浦和レッズ)を輩出した日本のJリーグは、失望してしまう結果を出した」と報道。今季の日本勢の結果について「悲惨だ」とし、「韓国と中国が笑ったが、逆に日本は泣きべそをかいている」と伝えた。
 
 日本勢と韓国勢の結果を真正面から対比したのは『スポーツ東亜』だ。「"ACL凄まじい勢い"Kリーグが羨ましいJリーグ、総体的難局に陥る」と見出しを打った記事では、韓国勢の結果について「Kリーグは順調に航海している」と紹介したうえで、「その反面、Jリーグは憂鬱だ」と日本勢に視線を移し、「(日本勢は)クラブ対抗戦で力を発揮できない最近の流れを止められずにいる」と指摘。

 日本勢から1チームだけ16強に進出するのが2013年以来5年ぶりであることを強調しながら、韓国勢と中国勢の結果が「Jリーグをより一層つらい気持ちにさせている」と伝えた。

次ページ『スポーツ・ソウル』紙はJリーグの出場枠縮小に言及

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事