【ブラジルW杯】イングランド対イタリア戦プレビュー

2014年06月14日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

不良と言われるピッチコンディションはどう影響するか!?

スタメンでの起用が濃厚とされる若いスターリング。そのスピードがどのように活かされるか!? (C) Getty Images

グループD
イングランドイタリア
18:00(日本時間15日7:00)キックオフ
アマゾーニア(マナウス)
 
【イングランドの視点】
 
 前日練習に唯一不参加だったのは、4日のエクアドル戦で膝を痛めたアレックス・チェンバレン。初戦の出場は難しそうで、ウルグアイとの第2戦(19日)での復帰をめざす。
 
 大腿部と股関節を痛めて別メニューの調整を行なっていたダニー・ウェルベックは、前日練習で全体練習に復帰しており、イタリア戦の出場も可能なようだ。
 
 また19歳のラヒーム・スターリングは好調で、こちらもイタリア戦でのスタメン入りが濃厚と見られている。このスターリングを含め、ホジソン監督がどれだけ若手をスタメンで起用するかがひとつのポイント。とくに中盤で、ジョーダン・ヘンダーソンやロス・バークリーを抜擢するか、あるいは35歳のフランク・ランパードに信頼を置くのか、その選択に注目が集まる。
 
 過去13回のワールドカップにおけるイングランドの初戦の成績は、5勝6分け2敗。最後に負けたのは、86年大会のポルトガル戦(0-1)である。ちなみに前回大会は、アメリカと1-1で引き分けている。
 
【イタリアの視点】
 
 直前合宿から綿密なコンディション調整をしており、チェーザレ・プランデッリ監督は「選手たちは、フィジカルもメンタルもワールドカップに相応しい状態にある」と自信を見せる。
 
 しかし、守備陣は軽傷ながら怪我人だらけ。13日に前日練習中に足首をひねったジャンルイジ・ブッフォンは大丈夫のようだが、12日に太腿を痛めたマッティア・デ・シリオは欠場予定で、左SBはジョルジェ・キエッリーニ、マッテオ・ダルミアン、イグナツィオ・アバーテのいずれかが務める。
 
 システムは、直前の親善試合で試した新機軸の4-1-3-2や4-1-4-1、さらには4-3-1-2、4-3-3、3-5-2など複数の可能性があり、正直キックオフまでまったく分からない。試合中に柔軟にシステムをチェンジし、それを機能させられる戦術的柔軟性は、間違いなく大会随一だ。
 
 不安材料としては、マナウスのスタジアの芝生が根付かず、劣悪な環境が予想されることも挙げられる。この点では、パスサッカーを志向するイタリアには不利で、イングランドのほうが有利となるだろう。
 
◆対戦成績&試合結果
 
イングランド
8勝7分け9敗
イタリア
 
2012年8月15日 イングランド 2-1 イタリア
2012年6月24日 イングランド 0(2PK4)0 イタリア
2002年3月27日 イングランド 1-2 イタリア
2000年11月15日 イタリア 1-0 イングランド
1997年10月11日 イタリア 0-0 イングランド
※直近の5試合のみ記載
 
 
ワールドサッカーダイジェスト編集部
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