英誌が「プレミア歴代アシスト・ベスト10」を選定! 1位に輝いたのはキングが放った伝説の…

2018年04月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「フットボールの神がくれたギフトさ」

1位に選ばれたのは、ちょうど四半世紀前にカントナが決めた伝説の“一撃”だ。右足アウトサイドで放ったパスは、美しき放物線を描いた。(C)Getty Images

 4月18日、プレミアリーグは今シーズンより新たに『プレーメーカー賞』を創設すると発表した。言うなれば、「もっともアシストを決めた選手」に贈られる栄誉で、得点王の『ゴールデン・シュー賞』、最多クリーンシートを達成したGKに与えられる『ゴールデン・グローブ』に次ぐ、3番目の個人アワードとなる。
 
 そこで緊急特集を組んだのが、英サッカー専門誌の『Four Four Two』だ。ずばり「プレミアリーグの歴代アシスト・ベスト10を選定!」と題して、名手たちが披露した極上の"お膳立て"を動画付きで紹介している。
 
 以下がそのトップ10だ。
 
10位:デ・ブルイネ→スターリング(マンチェスター・C/2016-17のアーセナル戦)
9位:ジェラード→スターリッジ(リバプール/2013-14のフルアム戦)
8位:スアレス→カイト(リバプール/2010-11のマンチェスター・U戦)
7位:ジルー→ウィルシェア(アーセナル/2013-14のノーリッジ戦)
6位:ランパード→ドログバ(チェルシー/2007-08のマンチェスター・C戦)
5位:ランパード→ドログバ(チェルシー/2009-10のボルトン戦)
4位:エジル→ジルー(アーセナル/2014-15のアストン・ビラ戦)
3位:パイエ→アントニオ(ウェストハム/2016-17のワトフォード戦)
2位:ベルバトフ→C・ロナウド(マンチェスター・U/2008-09のウェストハム戦)
1位:カントナ→アーウィン(マンチェスター・U/1992-93のトッテナム戦)

 
 並んだ名前を眺めているだけでワクワクしてくる。いずれもプレミア史を彩る名アシストだが、やはりと言うべきか、トップ評価を得たのは"キング"エリック・カントナの高難易度キックだった。プレミア元年となった1992-93シーズン、リーズ・ユナイテッドから移籍してきたばかりのフランス代表FWがトッテナム戦で魅せた超絶技巧だ。
 
 38分、マーク・ヒューズのパスを受けた左SBのデニス・アーウィンが、中央のカントナへパスをはたき、自身はダイアゴナルランからゴール前へ猛進。ワンツーの返りを期待してのアクションだったが、キングが見事に応える。右足アウトサイドで強くインパクトした球はふわりと浮いて敵ディフェンスラインの裏を取り、ものの見事にアーウィンの足下に収まった。アイルランド代表DFは豪快に左足で蹴り込み、先制点を挙げたのだ。
 
 このアシストは、のちにカントナも自画自賛した。自身のキャリアを振り返る映画の中で、熱狂的なファンが「ユナイテッドでの最高の瞬間はどのゴールだった? あれか? これか?」と問いかけると、カントナは「いいや、それはパスだ」と答える。そしてスパーズ戦の場面が流れ、「あのアシストはフットボールの神が私にくれたギフトだったのさ」と回顧するのだ。
 
 ほぼ2000年代以降のアシストで、やや独断と偏見によるベスト10ではあったが、このカントナの"一撃"だけは異論の余地がない。これからも長く語り継がれるだろう。

次ページ【動画】エリック・ザ・キングの美技が炸裂! 英誌選定の「プレミア歴代ベストアシスト」はこちら!

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事