決まっていれば赤っ恥! バルサの名手が致命的なミスを帳消しにするスーパーセーブ!

2018年04月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

オブラクと激しく争うサモラ賞の行方は…

バレンシア戦で大立ち回りを演じたテア・シュテーゲン(右)。再三のビッグセーブも最終盤のPKは阻止できず……。(C)Getty Images

 バルセロナの正守護神マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンが大立ち回りを演じた。
 
 現地時間4月14日のリーガ・エスパニョーラ32節、バレンシア戦だ。15分にフィリッペ・コウチーニョのスルーパスに抜け出したルイス・スアレスが幸先よく先制点を奪い、バルサが優位に試合を進める。テア・シュテーゲンにとって冷や汗ものの場面が訪れたのは、24分だった。
 
 ジェラール・ピケのパスを自陣ゴール手前で受けたドイツ代表GKは、そのままダイレクトで前方へ蹴り出した。しかし誰もそのボールに反応できず、敵にさらわれて瞬く間に大ピンチに陥ってしまう。最後は相手FWロドリゴに至近距離から決定打を撃ち込まれて……ここでミラクルセーブを繰り出すのだ。左手にかろうじて当ててコースを変え、ショットはそのままバーに弾かれて枠外へ。なんとか事なきを得たのである。

 
 もし決まっていれば赤っ恥のシーンだったが、いわば自力で切り抜けたテア・シュテーゲン。無駄な失点をひとつでも避けたいのは、チームの勝利のためだけでなく、個人タイトルの行方にも大きく関わってくるからだ。リーガが定める「サモラ賞」は、シーズンでもっとも失点率の低かった守護神に与えられる由緒あるアワード。自身初の受賞を狙うテア・シュテーゲンは、連覇を目論むヤン・オブラク(アトレティコ・マドリー)と激しいマッチレースを展開中なのだ。
 
 バレンシア戦はCKから加点したバルサが、2-0とリードして終盤戦へ。その87分だった。味方選手がPKを与えてしまい、テア・シュテーゲンはキッカーのダニエル・パレホに対峙する。そのショットを完璧に読み切って一度はボールを抑え込んだかに見えたが、脇の下を抜けて惜しくもゴールインとなり、クリーンシートを逃してしまった。
 
 翌日曜日にオブラクはレバンテ戦で完封勝利を飾り、通算15失点をキープ(1試合平均0.46失点)。テア・シュテーゲンは17失点(同0.53失点)となり、やや差が開いてしまった。

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