「感動的な光景だ!」「千両役者」退団を表明した“神の子”の惜別ゴラッソにファン熱狂!

2018年04月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

リーガ通算100ゴール目のメモリアル弾に

鮮やかなダイレクトボレーをねじ込んだF・トーレス。34歳になったばかりだが、そのゴールセンスに衰えは感じられない。(C)Getty Images

 4月9日、今シーズン限りでのアトレティコ・マドリー退団を正式表明したフェルナンド・トーレス。サポーターにこよなく愛された永遠のアイドルが、本拠地ワンダ・メトロポリターノで鮮やかなゴラッソを決め、ファンを熱狂させた。
 
 日曜日に行なわれたリーガ・エスパニョーラ32節のレバンテ戦だ。アトレティコが2-0とリードしていた58分、ボウズ頭にイメチェンしたアントワーヌ・グリエーズマンに代わってピッチに登場。退団表明後初のホームゲームとあって、大歓声で迎えられた。
 
 ファインゴールが生まれたのは77分。右サイドを打破したアンヘル・コレアがピンポイントのライナー性のクロスを中央へ送ると、鋭く反応したF・トーレスが鮮やかなダイレクトボレーで応え、ゴールに突き刺したのだ。いかにも"らしい"美弾にスタジアムは熱狂のるつぼと化し、盛大なスタンディングオベーションで祝福。チームメイトも次から次へと歩み寄り、偉大なるストライカーにリスペクトを示した。

 
 F・トーレスにとってはこれが記念すべきリーガ通算100ゴール目。スペイン全国紙『Marca』は「実に感動的な光景に、ワンダ・メトロポリターノは万雷の拍手に包まれた」と報じ、同じく全国紙『Mundo Deportivo』は「誰もが期待していたものをきっちり提供した。さすがは千両役者だ」と称えた。選手本人は「これからシーズンが終わるまで、僕のとってはすべての試合がパーティーのようなものだ。今日はゴールを決められて最高だったね」と喜びを口にしている。
 
 11歳でその門を叩き、プロとしては合計で10シーズンを過ごしたアトレティコとの別れが近づく。ヨーロッパリーグはベスト4(アーセナルが相手)に進出しており、リーガではまだ6試合も残されている。はたして"エル・ニーニョ(神の子)"はどんなエピローグをファンに披露するのか。生粋のエンターテナーが本領を発揮するのは、まさにこれからだ。

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