流経大柏、市立船橋が早くも激突!両指揮官が語る開幕直後に対戦するメリットとは

2018年04月15日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

「あとはここからどっちが伸びるかだね」(流経大柏・本田監督)

激しい攻防を繰り広げた流経大柏(赤)と市立船橋(青)。伝統のライバル対決は今季も激戦必至だ。写真:松尾祐希(サッカーダイジェストWEB編集部)

 千葉を代表する強豪2チームが早くも火花を散らした。
 
 15日、プレミアリーグEAST・2節。昨年度は総体優勝を飾った流経大柏と、一昨年の同大会王者の市立船橋が対戦した。
 
 流経大柏の人工芝グラウンドで行なわれた一戦は、そこかしこで激しい攻防が展開。スタンドからも"絶対に市船には負けない"と言わんばかりにホームの大声援が送られ、ライバル対決に相応しい雰囲気で試合は進んだ。しかし、最後まで互いにゴールを奪えず、両者の対戦はスコアレスドローに終わった。
 
 今季、2年ぶりに流経大柏がプレミアリーグへ復帰したため、開幕早々に注目カードが実現した。毎年総体や選手権の県大会以外でもしのぎを削ってきた中で、リーグ戦で4月に対するのは初めてだ。

 以前は5月以降に組まれており、チームの骨格が固まった上で対峙していた。そのため、全国行きを懸けた戦いの前に互いの手の内を知られてしまう危険性もあった。
 
 2年前は総体予選直前にリーグ戦で相まみえており、その際に市立船橋の朝岡隆蔵監督も、「このタイミングはやりづらい」と大一番を前にライバルとやり合う難しさを語っていた。
 
 しかし、今回、ゲームが行なわれた時期は互いにチーム力を高めているタイミングである。この状況での対戦について、互いの指揮官がメリットとして語ったのは「今年の両チームがどれぐらいの強さかを知れる」という点だ。
 
 毎年、両雄は総体や選手権の決勝で死闘を繰り広げる。そのため、自分たちの力がどれぐらいあるのかを図るには、持ってこいの相手であるのは間違いない。
 
 朝岡監督は「(自分たちも含めて)ウイークポイント、ストロングポイントを知る上では早いほうがいい」と話し、ライバル対決早期実現の意味合いを明かした。
 
 対する流経大柏の本田裕一郎監督も「コテンパンにやられるかと思ったけど、これならいけるぞと思った。あとはここからどっちが伸びるかだね」と話す。相手の現状を知れたことに加え、負傷離脱中の関川郁万を欠く新チームの現在地を把握できた意味は大きかったようだ。

 今季はリーグ戦、総体予選、本大会、選手権予選で最大残り4試合の直接対決が予定されている。初戦は0-0に終わったが、互いに選手たちの力量を見極める場として有効活用が出来た。次回顔を合わせる場は順当に行けば総体予選。2か月後の戦いまでに千葉の2強はどこまで力を伸ばしているか注目が集まる。

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWEB編集部)
 
【画像】レアル中井卓大はどれだけスゴイ!? 凱旋大会での厳選フォトはこちら
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事