「バスケスはダイブした。私も同じことをしただろう」とマラドーナ氏。疑惑のPK、いまだ議論止まず…

2018年04月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

意見が二分する中、「PKではない」と主張。

マラドーナ氏はPKではなかったと主張。「バスケス(17番)はみずから倒れにいった」と言い切った。(C)Getty Images

 チャンピオンズ・リーグ(CL)は現地時間4月13日、準決勝の組み合わせ抽選が行なわれたが、レアル・マドリーがユベントスを下した準々決勝第2レグのPK判定を巡る議論は、いまも尽きない。

 マイケル・オリバー主審のジャッジは正しかったのか。メディ・ベナティアがルーカス・バスケスを倒した場面については、意見が二分している。かつてワールドカップで"神の手ゴール"を決めたディエゴ・マラドーナ氏は、「PKではない」という主張だ。

 スペイン紙『Marca』によると、マラドーナ氏は「まったくPKじゃない。クリスチアーノ(ロナウド)がヘッドで落としたとき、バスケスは倒れるしかなかったんだ。私も同じことをしたと思うが、彼はダイブしたんだよ」と、PKの判定は正しくないとの見解を示した。

 マラドーナ氏は「いずれにしても、99%の確率でマドリーのゴールだっただろう。倒れなければ、バスケスが普通に決めていただろうからね」とも付け加えたが、ユーベとしてはやはり不満が残る。
 
 実際、ユーベのMFサミ・ケディラも、「これほど重要な試合の最後の1分にPKを取るなら、主審は101%ファウルだと確信した上で笛を吹かなければいけない。僕はピッチにいてファウルかどうか分からなかった。ビデオで20回くらい見直し、主審のことを注視したけど、彼も確信していないようだった。笛を吹く前に2、3秒迷っているんだ」と語っている。

「だから、ブッフォンやキエッリーニがあんなリアクションをすることになったんだ。だけど、情熱を持ってサッカーをするのは普通のこと。ああいった場面で感情的になれないなら、引退したほうがマシだよ」

 もちろん、結果が覆ることはない。ケディラは「冷静になったいまでも、やっぱり辛いんだ。僕らはだれも予想しなかった素晴らしいパフォーマンスを披露したからね」と悔しさを滲ませつつ、切り替えなければいけないとも述べた。

「これがサッカーなんだ。僕らはこの結果を受け入れ、勝者のマドリーを称え、スクデットとコッパ・イタリアに集中する。言い訳したり不満を言っていても、何の役にも立たないからね」

 22年ぶりの欧州制覇の夢は潰えた。だが、ケディラが言うように、ユーベはセリエAで前人未到の7連覇、そしてコッパ・イタリア4連覇をめざしている。そして22日には、スクデットを競う2位ナポリとの直接対決も控えているのだ。

 イタリア王者に、敗戦のショックを引きずっている時間はない。
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