「『簡単』だなんて言う者は救いようがない」クロップがローマ軽視の声に警鐘!

2018年04月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

アンフィールドでの第1レグを重要視。

ローマとの決戦を前にチームに漂う楽勝ムードを一蹴したクロップ。これまで以上に危機感を強める熱血漢の下、リバプールは決勝へと勝ち進むか!? (C) Getty Images

 現地時間4月13日にチャンピオンズ・リーグ(CL)準決勝の組み合わせ抽選が行なわれ、10シーズンぶりにベスト4へ勝ち上がったリバプールは、ローマと対戦することが決まった。
 
 CL2連覇中の王者レアル・マドリーや、ブンデスリーガで6連覇を成し遂げたバイエルンとの対戦を避けたことで、リバプールにとって、「良い抽選結果になった」との見方は少なくない。だが、ローマは準々決勝でバルセロナに第1レグで1-4と敗れながら、第2レグで3-0と見事な逆転劇を演じており、油断ならないクラブである
 
 リバプールの指揮官ユルゲン・クロップは、「『バイエルンやマドリーじゃなくて神様ありがとう、ローマで良かった』なんて思わなかった」と、ローマを軽視してはいけないと警鐘を鳴らした。
 
「最も簡単な相手と当たったと考える者がいるなら、私はその人を救えない。理由はバルセロナとの2試合を見ていないことが明らかだからだ。初戦も4-1という差がつくような試合じゃなかったし、第2レグは見事だった。4-0、5-0でローマが勝ってもおかしくなかったんだ。本当に感銘を受けたよ」

 

 今シーズンのリバプールの躍進を支えているのが、昨シーズンまでローマでプレーしていたモハメド・サラーだ。クロップは、そんなエジプト代表MFを失いながらローマがCLベスト4まで勝ち進んできたことを強調した。
 
「モー(サラー)にとって面白い対戦になることは確かだね。だが、それこそがローマのクオリティーを示している。今シーズンの我々にモーがどれほど大きなインパクトを与えたかは周知のとおりだ。ローマはその彼を失ってシーズンを戦ってきた。まだモーがローマにいたら、どうなっていたんだ?」
 
 プライベートでもローマへの訪問は初めてというクロップは、「興奮できるという点ではクールだね」と、オリンピコでの一戦を楽しみにしている。だが、アウェーで迎える第2レグを戦うことについては、「どのチームも非常に強い」と、必ずしも不利ではないと述べた。
 
「ローマはアドバンテージと考えるだろう。だけど、すべては第1レグ次第さ。変えることはできないんだ。ホームでの初戦、私は楽しみにしている。特別な、素晴らしい雰囲気となるはずだからね」
 
 実際、リバプールは、真っ赤に染め上がったアンフィールドでの準々決勝の第1レグで、マンチェスター・シティを相手に3-0と快勝し、準決勝への切符を引き寄せていた。
 
 はたして、熱血漢クロップとリバプールは、その再現ができるのか。アンフィールドでの第1レグは、現地4月24日にキックオフの時を迎える。
 
 

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