等々力デビューを飾った“フロンターレの齋藤学”に直撃「復帰2戦目を終えて今の状態は?」

2018年04月12日 本田健介(サッカーダイジェスト)

前節の横浜戦よりも早い55分からピッチへ

復帰2戦目で“等々力デビュー”を果たした齋藤。試合には負けたが、チャンスを作った。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ7節]川崎1-2C大阪/4月11日/等々力
 
 C大阪に逆転負けを喫した一戦で、齋藤学が川崎の一員として、ホーム・等々力デビューを飾った。右膝前十字靱帯損傷という大怪我から復帰した前節の横浜戦は77分からプレー。この日はそれよりも20分以上早い55分に出番が回って来た。
 
 状況は1点ビハインド。相手は守備を固めている。「(前節の)マリノスの時と違って引かれたなかでどうするかというところで、空気を変えたかった」と振り返る齋藤は、61分には右からのグラウンダーのクロスを右足で狙うなどゴールに迫った。
 
 今季の新戦力で、なおかつリハビリに時間をかけただけに、周囲とのコンビネーションはまだ確立できていない。それでも「距離感がすごく近いので、ドリブルをするのか、パスをするかの判断が良くできた時は、チャンスになっていた。そこは良かったと思います。ワンタッチで崩したり、自ら仕掛けつつ間のアキ(家長昭博)さんを使ったり、自らの突破と他の形を区別していければ、良いと思う。もう少しじゃないですかね」と小さくない手応えを掴んだようだ。
 
 コンディションに関しても「(横浜戦の)15分の時に比べれば動けていたし、アップダウンもしっかりできていた」と語る。もっとも自らに発破をかけることも忘れない。
 
「よりプレーの質を上げられれば良い。ただ、(相手と)対面した時の怖さなどはもっと出せると思うし、もっとやらなくちゃいけない。もう復帰したからとか言っていられないので、結果を残せるようにやっていきたい」
 
 川崎のユニホーム姿での等々力でのプレーは「悔しい想いばっかりしてきたところだから、ちょっと複雑です。今日も悔しい結果だったので。でもホームで勝つということは大事なので、次頑張ります」と、ややほろ苦いものとなった。
 
 ただし表情は明るい。
 
「自分の良さも出していかなくてはいけないと思うけど、そこも含めて楽しみです。サッカーは楽しい。負けたのでそんなこと言っていられないですが、自分がどう輝けるかをしっかりイメージして切り替えていきたい」
 
 ようやくピッチに戻って来たドリブラーは、サッカーをできる幸せを感じながら、新天地での歩みを進め始めた。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
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