【CL】またもサラーが輝く! リバプールがマンCを撃破して10年ぶりのベスト4進出

2018年04月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

前半は完全にシティペースもアクシデントが災いし……。

同点弾を突き刺してベスト4進出を手繰り寄せたサラー。持ち味の速攻から奪った完璧な一撃だった。 (C) Getty Images

 4月10日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝の第2レグがエティハドで行なわれ、マンチェスター・シティがリバプールと対戦した。
 
 4月3日にアンフィールド行なわれた第1レグはリバプールが3-0と快勝し、ベスト4進出へ大きな一歩を踏み出していた。そんな中で迎えたリターンマッチは、逆転へ最低でも3点が必要なシティが開始早々の2分でネットを揺らす。
 
 敵陣で相手のクリアミスをさらったフェルナンジーニョのスルーパスに抜け出したスターリングが、ボックス内に持ち込んでからクロス。フリーとなっていたG・ジェズスが冷静に流し込んだ。
 
 開始早々の目の覚めるような一撃で逆転への気運を高めたシティは、その後、リバプールを圧倒。一方的に押し込んでワンサイドゲームを展開した。43分にはザネがゴールネットを揺らしたが、これは惜しくもオフサイドとなった。
 
 出鼻を挫かれてから完全に守勢に回ったリバプールは、相手の素早いパスワークを前にボールの取りどころを見出せずに猛烈なプレッシングも鳴りを潜め、前半は全く良いところを作れずに終えることとなった。
 
 
 前半に圧倒的に攻め込んだホームチームだったが、後半開始前にアクシデントに見舞われる。ハーフタイム中に主審の判定に文句を言ったとして指揮官のグアルディオラが退席処分を命じられたのだ。
 
 指揮官を失ったことによって精神的な影響か、後半開始直後からシティは精彩を欠く。前半のような鋭さが見られず、さらに運動量も低下。そんなホームチームのわずかな隙をリバプールが突く。
 
 56分、カウンターから敵ゴール前に抜け出したマネを相手GKエデルソンがブロック。こぼれたボールをサラーが拾って無人のゴールへと流し込んだのだ。
 
 リバプールが雌雄を決したと言っても過言ではない貴重なアウェーゴールを奪ったことで、試合のムードは前半とは一変し、シティの逆転への雰囲気は時間の経過とともにしぼんでいった。
 
 指揮官を失い、延長戦の可能性も消え、窮地に追い込まれたシティは、66分にシルバを下げてアグエロを投入し、パワープレー気味の猛攻に一縷の望みを託したが、痛恨のミスから逆転を許してしまう。
 
 77分、自陣深くでボールを持ったオタメンディがまさかのパスミス……。これをフィルミーノがさらって、そのままボックス内に持ち運んで、ゴール右下隅へと沈めた。
 
 相手に逆転を許したシティは戦意を喪失。80分を過ぎてから5バックにして勝利への執念を見せたリバプールが2-1で逆転勝ちを収めた。
 
 サラーの神がかり的なゴールラッシュなどで2戦合計5-1として同国対決を制したリバプールは、2008-09シーズン以来となるベスト4進出を決めた。なお、準決勝の組み合わせ抽選会は現地4月13日に行なわれる。
 
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