「疑わずに信じるのは義務」 殿堂入りのデル・ピエロ、ユーベ&ローマのCL逆転突破に期待

2018年04月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

相手が油断する可能性を指摘。

CLで窮地に追い込まれたユーベとローマは、カルチョの殿堂入りを果たしたデル・ピエロの期待に応えられるか。(C)Getty Images

 イタリア・サッカー連盟は現地時間4月9日、顕著な活躍が認められた選手や指導者、レフェリーを表彰する殿堂入り式典が行なわれ、ユベントスで活躍した元イタリア代表のアレッサンドロ・デル・ピエロ氏が、「イタリア人選手部門」で殿堂入りを果たした。

 フィレンツェでの授賞式に出席したデル・ピエロ氏は、10日と11日に行なわれるチャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝第2レグに言及。第1レグでレアル・マドリーとバルセロナに手痛い黒星を喫したユーベとローマにエールを送っている。

 第1レグでユベントスはマドリーにホームで0-3、ローマはバルセロナに敵地で1-4と、ともに3点差で敗れた。逆転突破は「ミッション・インポッシブル」だとも言われている。

 とくにイタリア王者のユーベは、ホームでまさかの敗戦となった。サッカー史に刻まれるほどのゴラッソとなったクリスチアーノ・ロナウドのバイシクルシュートには、アリアンツ・スタジアムの観客も、思わず拍手を送ったほどだった。

 
 イタリア『Sky Sport』によると、デル・ピエロ氏もC・ロナウドのスーパーゴールには「あ然としてしまった」とコメント。「拍手で称えたユーベ・サポーターの素晴らしい行動は嬉しかった」と、古巣ファンに賛辞を寄せつつ、「絶好調の彼に脱帽」とC・ロナウドを絶賛した。

 だがデル・ピエロ氏は、古巣の逆転突破を諦めたわけではない。「緒戦に大差で勝つと、心のどこかで突破を決めたと考えてしまい、力が抜けてしまうことがある。逆に負けたチームは雪辱を望むものだ」と、相手が油断する可能性を指摘し、その隙を狙わなければいけないと呼びかけた。

「第1レグで不利に働いたことが第2レグでは有利に働くこともある。だから、疑わずに信じるのは義務だよ。ユーベとローマが非常に厳しい状況にあるのは事実だけどね。イタリア人として、そしてユベンティーノとして、両チームがCLに留まれることを願っている」

 厳しい状況なのは、ユーベとローマの選手たちが一番よくわかっている。そのうえで、デル・ピエロ氏が言うように、「信じることが義務」と思えるかどうか。まずは10日、ローマがオリンピコにバルサを迎える。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事