「強烈なプレッシャーを受けていた」「残酷な決定」ハリル母国紙が電撃解任をリポート!

2018年04月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

ハリルの電撃解任は「不運な運命」と綴る。

電撃解任の憂き目にあったハリルホジッチ。コートジボワールを率いた時代に続いて、ワールドカップを目前にして職を追われた。 写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 日本サッカー協会は、ロシア・ワールドカップまで2か月あまりとなった4月9日、ボスニア・ヘルツェゴビナ人指揮官のヴァイッド・ハリルホジッチ代表監督を解任した。
 
 その電撃的な解任騒動をハリルホジッチの母国メディアはどう捉え、いかに報じたのか。地元紙『Oslobodenje』は、「残酷な結末だ」と驚きを持って伝えている。
 
 同紙は、解任の経緯を説明した田嶋幸三会長の会見の模様に「ハリルホジッチもこの決定には驚き、怒っているだろう」とし、コートジボワール代表を指揮しながら2010年の南アフリカW杯直前にも、解任の憂き目に遭っていたハリルホジッチについて、「不運な同じ運命に見舞われた」と記した。
 

 同紙は、ハリルホジッチが解任された理由として、3月末に行なわれたマリとウクライナとの強化試合で未勝利だったこと、さらに昨年12月のアジアカップで韓国に1-4と大敗を喫していたことに触れ、「ハリルホジッチには日本のメディアから強烈なプレッシャーが与えられていた」とまとめて、次のように締めている。
 
「我が国のコーチは、開幕の67日前に、サムライブルーを率いてワールドカップに参戦する権利を取り上げられた。なんとも残酷な決定だ……」
 
 アルジェリア・メディア『ALG24』は、早くもハリルホジッチの代表監督への復帰説を唱えているだけに、その去就はしばらく注目する必要がありそうだ。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事