【日本代表】「解任」を告げられた時、ハリルの反応は?

2018年04月09日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「多少の動揺、怒りもあったように見えた」(田嶋会長)

電撃的に解任されたハリルホジッチ監督。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 2018年4月9日、日本サッカー協会がヴァイッド・ハリルホジッチ監督の解任(4月7日付けで契約を解除)を発表した。16時からの記者会見に臨んだ同協会会長の田嶋幸三氏は、解任の理由を「マリ戦、ウクライナ戦、この試合の期間の後において選手との信頼関係が薄れてきた。これまでのことを総合的に判断してこの決断に至りました」などと述べた。
 
 6月14日のワールドカップ開幕まで残り2か月というデリケートな時期に田嶋氏はフランスに出向いて直接、ハリルホジッチ監督に「解任」を言い渡したという。その時、ハリルホジッチの反応はどうだったのか? 田嶋氏は次のように述べた。
 
「びっくりしている印象でした。『まさかこのことを言われるとは』ということで、多少動揺もし、怒りもありました。それは事実です。『どうしてなんだ?』と理由も含めて聞かれたのも事実です。ただ、そこで羅列するつもりはありませんでした。

もちろん選手とのコミュニケーションが足りないことはお伝えしましたが、辞めていただく方を傷つけたくない。彼は『満足ではない』、『何でこの時期に?』というのはおっしゃっていましたが、私はそれをしっかりと伝え、さらに少しでも日本が勝てるようにしたいからこの決断に至ったことも彼に伝えました」
 
 もはや後戻りはできない。後任は同協会の技術委員長だった西野朗氏だが、この決断が吉と出るか、それとも……。今はただ、ワールドカップで惨敗しないことを願うばかりだ。
 
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
 
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