「代表チームは命を与えてくれる」「死者が棺からノックしたのさ」サッカー界の注目コメント集

2018年04月12日 遠藤孝輔

D・アウベスが強い意志でチームを鼓舞。

“ミネイロンの惨劇”以来の対戦で、見事リベンジを果たしたブラジル代表。D・アウベスのコメントがチームの活力となった。(C)Getty Images

≪注目のコメント①≫
「過去は変えられない。変えられるのは今だけだ」
発言者:ダニエウ・アウベス(パリ・サンジェルマン/ブラジル代表)
 
 ブラジル人のトラウマになっているのが、自国開催の2014年W杯でドイツ代表に1-7で敗れた"ミネイロンの惨劇"だ。それ以来となる再戦を翌日に控え、ブラジル代表の主将が口にしたのがこれ。後ろを振り向かず、前だけを見据えたポジティブな思考は、敵地で完封勝利と見事なリベンジを成功させることになるチームの活力になったはずだ。
 
 
≪注目のコメント②≫
「代表チームは僕に命を与えてくれる」
発言者:イスコ(レアル・マドリー/スペイン代表)
 
 3月27日のアルゼンチン戦でキャリア初のハットトリックを決めた攻撃的MFが、活躍の理由を自己分析した。一方で、クラブでは控え要員に甘んじるなど順風満帆ではなく、ジダン監督から「信頼を得る方法がわからない」とポツリ。この天才の才能を引き出しきれていない点も、マドリーがリーガで苦戦している要因と言えるかもしれない。
 

≪注目のコメント③≫
「デタラメな噂話にはコメントしない」
発言者:エムレ・ジャン(リバプール/ドイツ代表)
 
 今シーズンかぎりでリバプールとの契約が切れるMFによるSNSへの投稿だ。具体的に言及していないものの、このところ過熱しているユベントス加入の噂を否定する一言と捉えるのが自然だろう。他に接近しているクラブが存在するのか、それとも残留を検討しているのか――。今回の発信がむしろメディアの興味をさらに駆り立てそうだ。


 ≪注目のコメント④≫
「死者が棺からノックしたのさ」
 発言者:レオナルド・ビッテンコート(ケルン/ドイツ)
 
 チャンピオンズ・リーグ出場権を争っているレバークーゼンから2-0の勝利を収め、ブンデス最下位からの脱出に成功。降格必至と目されたケルンが、ここにきて調子を上げている。この状況を独特に表現したのが、中盤左サイドで異彩を放つドリブラーだ。「次は扉を開ける」と、残留圏内への浮上も力強く宣言した。まさに命を吹き返しつつある名門に注目だ。
 
文:遠藤孝輔
 
※ワールドサッカーダイジェスト2018.4.19号より加筆・修正
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