「サッカーは少年を大人にし、大人を紳士にするスポーツだ」”日本サッカーの父”クラマー氏が遺した金言

2018年04月09日 遠藤孝輔

フットボールに関わる全ての人が肝に銘じるべき金言。

品のない放言で敵将を侮辱したのがボルシアMGのSDにドイツの偉人クラマー(左)が遺した言葉が素晴らしい。(C)Getty Images

≪注目のコメント≫
「小便たれ!!」
 発言者:マックス・エバール(ボルシアMGスポーツディレクター)
 
 ホッフェンハイムを率いるナーゲルスマン監督を侮辱し、みずからの品位を下げたのがボルシア・メンヘングラードバッハのSDだ。判定に対する見解の相違からカッとなり、弱冠30歳ながら数多くの成功を収めている敵将をこう罵ったのだ。試合後の謝罪で相手の許しは得たようだが、ドイツ・サッカー連盟のスポーツ裁判所から罰金5000ユーロ(約66万5000円)を命じられている。
 

≪エバールSDに捧げる"金言"≫
「サッカーは少年を大人にし、大人を紳士にするスポーツだ」
発言者:デッドマール・クラマー(元バイエルン監督など。2015年9月17日に他界)

 14歳年下の青年監督に罵声を浴びせ、むしろ自身の未熟な一面を覗かせたエバールSDには、ドイツの偉人にして、『日本サッカー界の父』が遺した言葉を捧げたい。過去に戦争のきっかけになったほど、サッカーは時として人を狂わせる。過ちを犯した者だけでなく、このスポーツに関わるすべての人が肝に銘じるべき金言だ。
 
文:遠藤孝輔
 
※ワールドサッカーダイジェスト2018.4.19号より加筆・修正
 
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