日本代表は「ロシアW杯でもっとも準備不足の国」に…予選後の監督交代は4か国目

2018年04月09日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

他の3か国はいずれも2017年中の監督交代

ロシアW杯に出場する32か国で予選後に監督交代に踏み切ったのは、サウジアラビア代表、セルビア代表、オーストラリア代表、そして日本代表の4か国となった。

 日本サッカー協会は4月9日、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督を解任したことを発表。併せて後任には、現・技術委員長の西野朗氏が就任するとリリースしている。
 
 ロシア・ワールドカップに出場する32か国で、予選後に監督交代に踏み切ったのは、日本代表で4か国目となった。
 
 まずは昨年9月15日、アジア最終予選で日本代表とも同組だったサウジアラビア代表のベルト・ファン・マルバイクが、契約延長を拒否して退任。後を受けたエドガルド・バウサは11月の親善試合で結果を残せず即座にクビを切られ、結局は元チリ代表監督のファン・アントニオ・ピッツィに指揮権が託された。
 
 10月30日にはセルビア代表が、2大会ぶりの本大会出場に導いたスラボリュブ・ムスリン監督との契約を解除。コーチだったムラデン・クルスタイッチを暫定監督に据えて11月の親善試合を戦い、その後にそのまま正式監督に昇格させている。
 
 11月22日には、これまた日本代表とアジア最終予選で同組だったオーストラリア代表に激震が走る。アジア、大陸間というふたつのプレーオフを勝ち抜いた後、かねてから去就が取沙汰されていたアンジェ・ポステコグルー(現・横浜F・マリノス監督)が辞任したのだ。後任にはサウジアラビア代表を辞したばかりのファン・マルバイクが就いた。
 
 この3か国は2017年中の指揮官交代だったため、本大会前にサウジアラビア代表のピッツィ監督とセルビア代表のクスタイッチ監督には6試合(消化済み4試合+大会直前に2試合)、オーストラリア代表のファン・マルバイクには4試合(消化済み2試合+大会直前に2試合)のテスト機会が与えられている。
 
 一方で日本代表の西野新監督に与えられた強化試合は、5月30日のガーナ代表戦、6月8日のスイス代表戦、6月12日のパラグアイ代表戦という3試合のみだ。
 
 ただでさえ戦力的に心許なく、アウトサイダーの立ち位置である日本代表は、現監督体制下の試合数だけで判断すれば、ロシア・ワールドカップに出場する32か国の中で「もっとも準備不足の国」ということになる。コロンビア代表、セネガル代表、ポーランド代表と対戦するグループリーグをはたして突破できるのか。
 
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