大久保嘉人が”川崎デビュー”を終えた齋藤学に「大丈夫っしょ」と太鼓判を押した理由は?

2018年04月09日 羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

大久保が感じた齋藤加入で生まれるプラス要素

ゴールとはならなかったが、大久保は齋藤と好連係を見せた。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ6節]横浜1-1川崎/4月8日/日産スタジアム
 
 両チームで計シュート29本が飛び交う激しい展開となった今シーズン最初の神奈川ダービーは、タイスコアで終わった。その一戦で最大のハイライトになったのが、昨年9月23日の27節・甲府戦で患った右膝前十字靱帯損傷から復帰した川崎の齋藤学の登場だった。
 
 今年1月に横浜から川崎へ"禁断の移籍"をした齋藤は、約7か月ぶりにピッチに立ったが、ボールを持つたびに古巣のサポーターからの痛烈なブーイングに晒された。
 
「前日に10分間だけ主力組と練習した」なかで迎えた復帰戦。ある意味で予想通りのブーイングを受けた齋藤は、「勝手に愛情の裏返しだと思ってました。まぁ『そうじゃない』って声も上がるだろうけど」と淡々と振り返っている。
 
 そんな新加入の後輩のパフォーマンスを7歳上の点取り屋、大久保嘉人はどう見ていたのか。66分から送り出されたベテランは、川崎でのデビュー戦で存在感を示した齋藤について、「スピーディーさは出ますよね。いつも途中から入って思うのはスピードがないこと。だから、どっかで止まって後ろに戻すことはなくなるかな」とプラス要素を口にした。
 
 さらに記者から「(齋藤に)気負いはないか?」という質問が飛ぶと、「普通にやれてると思いますよ」とニヤリとしてから"らしい"ひと言を放った。
 
「いや、もうそんなの経験してるから大丈夫っしょ。そんな子どもじゃないんだから」
 
 国内4クラブを渡り歩いた大久保から太鼓判を押された齋藤。J屈指の韋駄天が完全復活を遂げる日は間違いなく近づいている。
 
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