興梠、ヒーローインタビューで監督交代への想いを吐露… 追加点奪えず「これが現状」とも

2018年04月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「堀さんのためにも今日は勝ちたかった」

開始5分の興梠の先制点が決勝ゴールとなった。浦和はようやくリーグ初白星を掴んだ。(C) SOCCER DIGEST

[J1リーグ6節]浦和 1-0 仙台/4月7日/埼玉

 大槻毅監督が就任後、リーグ戦での初陣となった浦和が、リーグ6試合目で初勝利を掴んだ。


 均衡が破れたのは立ち上がりの5分。後方からの武藤雄樹のスルーパスに興梠慎三が抜け出す。興梠は仙台DFの平岡康裕を背負いながらも巧みなボールコントロールでかわし、右足でゴールに流し込んだ。

 その後は仙台の反撃に押し込まれながらも、ゴール前で身体を張った守備を見せた浦和が、なんとか1点を守り切りタイムアップ。エースの2戦連続弾が決勝点となり、ようやく今季リーグ戦初白星を飾った。

 ヒーローインタビューに臨んだ興梠は初勝利の感想を問われ、「なかなか勝てない、勝点3を獲ることができないなかで、チーム事情としても監督が解任ということで、自分自身悔しい想いと歯がゆさのなかで日々トレーニングをしていた」と、前節・磐田戦の敗戦後の監督交代劇に対する想いを吐露。さらに、解任となった堀孝史前監督へ想いを寄せ、「堀さんのためにも今日は勝ちたかったので良かったです」と言及した。

 そうした厳しい状況の中で飛び出したエースの一発。ゴールを振り返った興梠は、「武藤から良いボールが来たので、打ち込むだけでした」とチームメイトのアシストを讃えたものの、ようやく掴んだ初白星に安堵しているわけではなかった。

「2点、3点取れればもっと楽な試合だったかもしれませんが、これが現状だと思います」

 確かに勝利を掴んだとはいえ、内容的には手放しで褒められるものではなかっただろう。むしろ後半はリズムを掴んだ仙台の攻撃に押し込まれ、失点してもおかしくないシーンを幾度も作られた。興梠の先制点が生まれた立ち上がりの時間帯や、後半のビッグチャンスに追加点を奪えなかったことで、試合を苦しくしてしまったことは間違いない。

 次節は敵地での神戸戦。大槻新体制の浦和は、今節の初勝利を反転攻勢の勢いにつなげられるだろうか。

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