U-21日本代表が大学選抜との練習試合でキャンプを締めくくる

2014年06月11日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

前後半でポゼッションの質に大きな差が表われた。

逆転負けを喫したU-21日本代表だが、チームとしてさらなる進化を遂げたい。 (C) SOCCER DIGEST

 6月9日から大阪府内でトレーニングキャンプを実施しているU-21日本代表候補は、11日のキャンプ最終日に大学選抜との練習試合に臨んだ。
 
 試合は45分×2本が行なわれ、1本目は秋野央樹(柏)の右CKを岩波拓也(神戸)がヘッドで押し込み、1-0で勝利。2本目は、1本目で途中出場した佐藤和樹(名古屋)以外はメンバーを総入れ替えして挑んだが、24分にエリア内で喜田拓也(横浜)がファウルを犯してPKを献上。これを決められてビハインドを背負うと、さらに相手に押し込まれる展開を余儀なくされ、38分には追加点を許して0-2。結局、このままタイムアップを迎え、トータルスコア1-2でU-21日本代表候補が敗れる結果となった。
 
 前半と後半ではポゼッションの質に歴然とした差が表われたU-21は、特に後半はゲームコントロールもままならず、全体的に躍動感がなかった。ボランチで出場した喜田拓也は「2点目を取られて『やらなければ』という感じで、スイッチが入るのが遅すぎた」と反省の弁。
 
 唯一のスコアラーである岩波拓也は「3日しかないキャンプのなかで、いかにアピールできるか」という点では結果を残したものの、「攻撃の形をもっと増やしていきたいし、課題はたくさんある」と満足した様子はない。
 
 手倉森誠監督は「自分たちで招いた結果」と試合を振り返り、「思い通りにいかなかった時にどうするか。そういう時の挽回力がまだまだ必要だと気付かされた」と、発展途上であるチームの現状を語った。
 
取材・文:広島由寛(週刊サッカーダイジェスト)
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