米国からイブラ節炸裂! 世界が絶賛したC・ロナウドのオーバーヘッドに対してもひと言忘れず

2018年04月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「確かにナイスゴール。でも…」

今では、活躍する場は遠く離れたが、互いにリスペクトし合う両者が再びピッチ上で競い合うところを見たいものだ。写真はパリSG在籍時の2015-16シーズン。 (C) Getty Images

 チャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝の第1レグ、クリスチアーノ・ロナウドが64分に見せたオーバーヘッドによるゴールは、レアル・マドリーにとって勝負を決する貴重な追加点となっただけでなく、その美しさが世界中で大絶賛され、各国メディアには称賛の見出しが並んだ。
 
 対戦したユベントスからも、守護神ブッフォンが「ペレ、マラドーナに匹敵する」、CBバルザーリが「プレイステーションみたいなゴール」と賛辞を送られたほどのゴールは、もちろんマドリーの仲間たちからは大絶賛された。
 キャプテンのS・ラモスは、「記憶に残る素晴らしいゴール。この調子をシーズン終了まで持続してほしい」と、ゴールへの祝福とともに、好調な大エースへ期待と信頼の言葉を送った。
 
 対して、ジダン監督は「彼に嫉妬を覚える」、さらには「私のゴール(2001-02シーズンCL決勝の決勝ボレー)のほうが上」と……。もちろん、これは指揮官のジョークであり、「史上最高のゴールのひとつだ」と美弾を称えている。
 
 このように、誰も文句をつけようがない一撃だが、これに"ダメ出し"する選手が出現した。ズラタン・イブラヒモビッチだ。
 
 先月、マンチェスター・ユナイテッドとの契約を解除して米国MLSのLAギャラクシーに加入し、31日のロサンゼルスFC戦で後半途中出場から2ゴールを挙げてチームを逆転勝利に導くという衝撃のデビューを飾ったスウェーデン人ストライカーは、米国『ESPN』に対して、こう語った。
 
「確かにナイスゴールだ。でも彼は、40メートルの距離からこのシュートにトライしないとね」
 
 これが何を言わんとしているかは、ファンならご存じだろう。
 
 2012年11月13日に行なわれた国際親善試合のスウェーデン対イングランド戦で、イブラヒモビッチは相手GKのクリアボールをペナルティーエリア右手前からのオーバーヘッドでゴールに流し込んだ。この驚愕の一撃は、同年の年間最優秀ゴール「プスカシュ賞」に輝いている。
 
 つまり、自分が決めたよりも長い距離でのオーバーヘッド弾でなければ認めない、それまでは「俺の方が上」ということだろう。
 
 33歳で驚異的な敏捷性と跳躍力、そしてテクニックを発揮して歴史に残る一撃を決めたC・ロナウドだが、36歳になっても衰えを感じさせないイブラヒモビッチからすれば、「まだまだだよ、若造」といったところか!?

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